MotoGP第13戦サンマリノGPが開催され、ヤマハのホルヘ・ロレンソが独走で今季5勝目を飾った。チームメイトのバレンティーノ・ロッシは4位でフィニッシュした。予選2番手からスタートしたホルヘ・ロレンソは真っ先に第1コーナーへ飛び込み、オープニングラップですでに1秒以上のアドバンテージを築く。3周目にはダニ・ペドロサ(ホンダ)以下2番手グループに2秒以上の差をつけた。
その後も徐々に差は拡大。18周目、ダニ・ペドロサをかわしたマルク・マルケス(ホンダ)が2番手に上ってくるが、この時すでに2.9秒に差を広げていた。その後、マルク・マルケスとダニ・ペドロサが激しい2位争いを見せている間に、さらに差は広がって23周目には4.3秒の差。終盤もペースを緩めることなくトップを走りきったホルヘ・ロレンソがトップでゴールした。一方、予選3番手フロントロウからスタートしたバレンティーノ・ロッシは、スタートで5位まで後退したものの、1周目にアレックス・エスパルガロ(ART)を捉えて4位。さらにマルク・マルケスのテールに迫り、5周目、前を行くマルケスが少しオーバーランしたとき、間髪をいれずパスして3番手に浮上。それからペドロサを追っていくが、ブレーキングでペースが上がらず、13周目にマルケスに抜き返され4番手に後退。中盤以降挽回を図るも、差を詰めることは出来ず4位のままゴールした。ホルヘ・ロレンソは今回の優勝でシリーズポイントを219に伸ばし、ダニ・ペドロサと並んでランキング2位に。トップのマルク・マルケスを34ポイント差で追うこととなった。一方のバレンティーノ・ロッシは合計169ポイントでランキング4位をキープ。5位のカル・クラッチローとの差は23ポイントとなった。ホルヘ・ロレンソ(優勝)「ウォームアップでマシンが大幅に改善されたんだ。とくにブレーキングが良くなったので、ラップタイムもペースも上がってきた。ここ何戦かと同様、最初から逃げる作戦を実行。そして今回は、ようやくそれが成功した。最初の2周で大きなアドバンテージができたので、あとはその距離をキープすることに集中。ライバルたちも決してあきらめようとせず、追いかけてきたので、僕も必死でプッシュし続けたよ。今日の優勝で5ポイントを取り戻すことができた。マルクとの差を詰めることができたんだ。これからも集中力を切らさず、安定性を保って優勝を狙っていきたい」バレンティーノ・・ロッシ(4位)「今回はウイークを通して良いパフォーマンスができた。常にトップ3に加わり、僕自身のレベルも上がったと思う。とくに予選では、ニュータイヤで力強くプッシュすることができて、その結果、フロントロウをゲット。それだけに決勝への期待はとても高くなっていたんだ。スタート直後、上位陣はいつも通りとても速かったけれど、僕のファステストラップも彼らに近づくものになっていた。でも残念ながら、数ラップ後からブレーキングがうまくいかなってしまい、とくにハードブレーキングでは何度かミスをしてはらんだりした。その間にライバルたちは少しずつ逃げていってしまったんだ。第7コーナーでのミスで2秒も遅れてしまい、その差を取り戻せないまま終わってしまった。ミサノのファンの前で表彰台に上りたいと思っていたので、それが実現しなかったことはとても残念。明日はここでニューパーツを試す予定なので、好天が続いてくれるよう願っている」