マルク・マルケスが、MotoGP第11戦チェコGPでドイツGP、アメリカGP、インディアナポリスGPに続いて4連勝、今季通算5勝で、ルーキーとしてはグランプリ史上初のデビューシーズン5勝目を達成した。また、ダニ・ペドロサも2位に入り、Repsol Honda TeamはインディアナポリスGPから2戦連続で1-2フィニッシュを達成した。
予選3番手から決勝に挑んだマルク・マルケスは、オープニングラップはホルヘ・ロレンソ(ヤマハ)に続いて2番手を走行。その後、チームメートのダニ・ペドロサとともにトップグループを形成した。そしてレース終盤の16周目にホルヘ・ロレンソをかわしてトップに浮上、そのあと何度かトップの座が入れ替わったが、19周目からはトップをキープ、22周のレースで真っ先にチェッカーを受けた。この優勝でマルク・マルケスは、今大会2位のダニ・ペドロサに26点差、3位のホルヘ・ロレンソに44点差とし、デビューシーズンで初タイトル獲得という大偉業に大きく前進した。マルク・マルケス(MotoGP 優勝)「今日の優勝はとてもうれしいです。ホルヘとバレンティーノが、ブルノでテストを行っていました。そして、ダニはいつもブルノでは速く、昨年の大会で優勝していたので、私はとても優勝できるとは思っていませんでした。しかし、レースウイークがスタートしてからは、順調にセットアップを進めることができました。ブルノは、これまでとはまったく違う雰囲気のサーキットで、インディアナポリスの優勝とは、違う喜びがあります。今日の優勝争いは、とても大変でした。でも、とても楽しかったです。ホルヘとのバトルはとてもよかったです。優勝できてとてもうれしいです。チームに感謝したいです」ダニ・ペドロサ(MotoGP 2位)「まだ完治していないケガのことや、ここ数戦のことを考えれば、今日の結果はとてもうれしく思います。今日は精神面で大きく前進することができました。100%ではありませんでしたが、勝つつもりでレースに挑みました。残念ながら作戦通りではなく、ブレーキングがうまくいかず、オーバーテイクがなかなかできませんでした。そのためトップグループの中で常に3番手でした。さらに最後のアタックが1周遅れました。もしホルヘを1周早くパスしていたら、優勝のチャンスがあったかもしれません。マルクに追いつくのに、あと1周は必要でした。しかし、最後まであきらめず、全力でアタックしました。次回またがんばります。すばらしい仕事をしてくれたチームに感謝したいです」