ニッキー・ヘイデンは、自転車での交通事故で重度の脳損傷を負っていると病院側から発表された。元MotoGPチャンピオンのニッキー・ヘイデンは、17日(水)の午後、イタリア・リミニの近くを自転車で走行中、交通事故に遭遇。チェゼーナのマウリツィオ・ブファリニ病院の集中治療室で治療が行われている。
ブファリニ病院は18日(木)の午後5時に声明を発表。ニッキー・ヘイデンの容体は依然として深刻な状況にあり、多発外傷による重度の脳損傷を起こしていると発表。今後の経過は不明のままだとした。病院には、ニッキー・ヘイデンの婚約者ジャッキー・マリンが付き添っており、兄のトミー・ヘイデンと母親も米国から到着しているという。ニッキー・ヘイデンの事故を受け、MotoGPライダーから激励の声が寄せられている。2003年と2010年、2011年にニッキー・ヘイデンのチームメイトだったバレンティーノ・ロッシは「昨日から最悪のニュースが届いた」とコメント。「最初の数時間は難しく、友人の医師に連絡を取り、状況が最初の瞬間から非常に困難だと説明してくれた。今は状況を理解し始めているところ。ニッキーは素晴らしいな友人、偉大なライダーだ。ワールドチャンピオンで、常にトップだったけど、素晴らしいな男だ。レース一家の出身で、いつもナイスガイでいつも笑顔が絶えなかった。状況は非常に難しいけど、僕たちは最高のことを願っている」ニッキー・ヘイデンは、2015年末にMotoGPを去り、2016年からスーパーバイク世界選手権に参戦。だが、昨年、負傷したライダーの代役としてMotoGPで2戦の復帰を果たしている。昨年10月のオーストラリアGPでは、ダニ・ペドロサの代役としてレプソル・ホンダから参戦。その時にチームを組んだマルク・マルケスもニッキー・ヘイデンにコメントを寄せた。「2008年に125ccクラスでレプソルKTMチームに加入したとき、彼は本当にいい男だった。オーストラリアでは、彼と一緒に多くの時間を過ごした。本当に素晴らしい時間だったし、僕たちは日曜日の夜に素晴らしいパーティをした。彼は寝ていたけど、そのあと朝の6時まで一緒に過ごしてくれて、彼がとても楽しんでいたことを思い出す」とマルク・マルケスはコメント。「彼と彼の家族全員の幸運を祈っている」