MotoGPに参戦するヨハン・ザルコの“旭日旗”をデザインしたヘルメットに対して、韓国人ネットユーザーがMotoGPを主催するドルナスポールに抗議のメールを送っていたことが明らかになった。昨年、ヤマハ・テック3でMotoGPデビューを果たしたヨハン・ザルコは、チャンピオンを獲得したMoto2時代から“旭日旗”をデザインしたヘルメットを着用している。
しかし、韓国人ネットユーザーが最近レースでヨハン・ザルコのこのヘルメットのデザインに気づいた。怒りを覚えたユーザーは、ザルコが旭日旗のヘルメットを着用しないようドルナスポーツに抗議のメールを送ったという。韓国のニュースサイト Insight は、「メールでヨハン・ザルコのヘルメットに描かれた模様は植民地支配の歴史を象徴する。ナチスのハーケンクロイツと同じ意味だと抗議した」とこの韓国人ユーザーのコメントを紹介。「実際に私の意見が反映されるかは分からない。MotoGPの影響力は大きい。旭日基を撤廃することに役立ったら良いだろう」ヨハン・ザルコは、ヘルメットに旭日旗をデザインしている理由を以下のように説明している。「僕のコーチは1992年にGPのメカニックをしていたんだ。で、彼から日本人ライダーのことを聞いた」」とヨハン・ザルコはダンロップのインタビューでコメント。「あの頃、坂田、上田、若井がGPにやってきて、彼らはすごく強かった。マネージャーから彼らのストーリーをいろいろ聞いていたんだ。それで、彼ら日本人ライダーへ尊敬を表して、ライジングサンのデザインをヘルメットにつけた。すごく気に入っているんだ」「上田の時代を思い出すね。ライジングサンのデザインは、戦争の悪いイメージがあるという人もいるけど、それとは意味が違うんだ」韓国人の旭日旗に対する感情は激しく、サッカーを始めする国際的なスポーツなどでたびたび抗議を行っている。