2014年 MotoGP開幕戦カタールGPの決勝レースが23日、ロサイル・インターナショナル・サーキットで行われ、マルク・マルケスが優勝。タイトル防衛に向けて、ポイントリーダーに飛び出した。気温20度。路面温度18度のドライコンディションの中、ポールポジションのマルク・マルケスは、リアタイヤにファクトリーオプションで唯一硬めを選択すると、中盤からバレンティーノ・ロッシとのバトルを展開。
最終的に0.259秒差で競り勝ったマルク・マルケスは、最高峰クラスで7勝目、通算33勝目を飾り、オープニングレースでは、2年ぶりの優勝。タイトルを獲得した2010年(125ccクラス)、2012年(Moto2クラス)、2013年(MotoGPクラス)に続いて、4度目の表彰台を獲得した。10番グリッドのバレンティーノ・ロッシは、2年連続の2位表彰台を獲得。6番グリッドのダニ・ペドロサは、3位に入り、2年ぶりに開幕戦で表彰台を獲得した。9番グリッドのアレックス・エスパルガロは、最高峰クラスで自己最高位、オープンオプションのベストリザルトとなる4位に進出。アンドレア・ドビツィオーゾ、カル・クラッチロー、スコット・レディング、ニッキー・ヘイデン、コーリン・エドワーズが続いた。5番グリッドのホルヘ・ロレンソは、ホールショットを決めて1番手に飛び出したが、1ラップ目の15コーナーで転倒してリタイア。最高峰クラスに進出した2008年から続いていた開幕戦での連続表彰台獲得記録が途切れた。15番グリッドの青山博一は、ヨニー・エルナンデェスとのバトルを0.093秒差で競り勝って11位だった。次戦アメリカズGPは、開催2年目を迎えるサーキット・オブ・ジ・アメリカで4月11日に開催、13日に決勝レースが行われる。マルク・マルケス (優勝)「今日の結果がすごく嬉しい。25ポイントだけど、プレシーズンの多くの時間を失ってしまった怪我の後だったから重要なレースだった。今週末は沢山のライダーたちが僕よりも前のポジションに進出して、みんなリズムが良かったから、このようなレース展開を予想していた。この優勝は非常に重要。バレンティーノとのバトルは優勝よりもナイスだった。すごく楽しかった!」バレンティーノ・ロッシ (2位)「ハッピーだけど、ちょっと悔しい。だって優勝できなかったんだから…。マルクはとても強くて、彼とのバトルを最後までエンジョイできた。今日は初めからとても楽しくて、グリッド後方からのスタートだったから序盤はリスクをおかしてペースアップ。でもミスは何もなかった。終盤はマルクとのゲーム。でも結局は彼のほうが強かったから彼が勝ったということなんだ。今日のレースはまるで、10年前のレースのよう。みんなの力が拮抗していて、ミスがあったり、はらんだり…。これはきっとドルナのグッド・アイディアのおかげだと思う。ヤマハはカタールでいつも好調。僕もこの決勝のためにプラクティスで頑張ってきたので、支えてくれたチームに感謝するよ。シーズンをこのような形でスタートできてとてもうれしく、これからもこの調子をキープできるよう頑張りたい。ホルヘのほうは、いつもレース序盤が素晴らしい選手だから、今日は何が起こってしまったのか、僕にもまったくわからないんだ」ダニ・ペドロサ (3位)「3位はポジティブなリザルト。僕にとって厳しいトラックで、週末を表彰台で締め括ったから、良い形でシーズンをスタートさせることができた。(優勝に)近かったけど、転倒が多発していたから、完走することが重要だった。これからもっと良くして行き、次戦で優勝争いに挑戦しよう」と、好発進したことを説明した。ホルヘ・ロレンソ (リタイア)「僕のミスだ。こんなミスをしたのは本当に久しぶりだった。でも人間は完璧ではないから、ときにこういうこともあるんだ…。タイヤが去年のものと変ったし、路面温度も低かった。このような状況を考慮せず、前後とも暖まる前にハイスピードでコーナーに飛び込んでしまった。マルクやバレンティーノ、ダニにポイントで大きく離されてしまったのが残念だ。バレンティーノがヤマハの強さを証明してくれたし、シーズンはまだ始まったばかりだから、焦らずに次に賭けるよ」
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