MotoGPチャンピオンのマルク・マルケスは、同じスペイン出身のフェルナンド・アロンソと出会ったことで現役中にF1に挑戦してみたいという思いを抱くようになったようだ。6度のMotoGP王者であるバレンティーノ・ロッシは、2006年にフェラーリマシンをテスト。当時レギュラードライバーだったミハエル・シューマッハに0.5秒遅れのタイムを残したことで、F1転向が度々取り沙汰されていた。
昨年、MotoGPのデビューイヤーでタイトルを獲得したマルク・マルケスは、今年も好調をキープしており、ここまで5戦連続ポール・トゥ・ウィンを達成。今週末決勝が行われるイタリアGPでも今季6戦連続となるポールポジションを獲得している。予選後にフェルナンド・アロンソと会ったマルク・マルケスは、バレンティーノ・ロッシの先例にならうことを考えていると認めている。 「いつか挑戦してみたいね。いつになるかはわからないし。すぐということはない。今まで(アロンソには)会ったことがなかった。F1ドライバーと話すのは最高だったね。彼も初めてだって言ってたよ。MotoGPを生で見るのは物凄いって言っていた」 「それからF1についても話したんだ。どちらも意見は同じだ。(F1は)優れたマシンがあれば活躍できるし、最低のマシンなら不可能だということでね。(成功できるかどうかは)ドライバーではなく、マシンが大きな違いになる」 「MotoGPに関して、テレビで観ていると簡単そうに見えていたって言っていた。僕たちがとてもスムーズに走っているように見えていたらしい。でも、ここに来たらバイクが動きまわって常にスライディングしているのがわかる。バイクは自分の身体とライディングスタイルでバイクのパフォーマンスを操れって改善できる。これも同じ意見だった」 マルク・マルケスは、ホンダと2016年までの契約延長にサインしている。来年からホンダがマクラーレンのエンジンパートナーになると言われると、マルク・マルケスは、マクラーレンもしくは個人スポンサーであるレッドブルをトライしてみたいと冗談ぽく語った。