クラッチロー5番手、マルケスは転倒を喫し、11番手から決勝に挑むMotoGP 第18戦マレーシアGPの予選は、時折り、小雨が降る不安定なコンディションの中で行われ、フリー走行で3番手につけたマルク・マルケス(Repsol Honda Team)は、セッション終盤に転倒を喫し、11番手に終った。今大会はヤマハ勢が好調で、フリー走行で好調な走りをみせたファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)をマークしたマルケスだが、最後のアタックで転倒を喫し、タイムを更新するチャンスを逃した。
この転倒でマルケスは手足を打撲したが、幸いにも、骨折など大きなケガはなった。明日の決勝は厳しい戦いが予想されますが、今季12勝目を目標に全力を尽くす。初日のフリー走行で10番手も、2日目のフリー走行で総合12番手へとポジションを落としたカル・クラッチロー(LCR Honda CASTROL)は、Q1から予選に挑むことになったが、Q2進出を果たし、最終的に5番グリッドを獲得した。フリー走行でポジションを落としたクラッチローは、Q1でトップタイムをマークすると、Q2では自己ベストタイムとなる1分58秒951をマークした。フリー走行、そしてQ1では1分59秒の壁をなかなか越えられなかっただけに、決勝に向けて上り調子をアピールした。代役出場で2戦目を迎えるヨハン・ザルコ(LCR Honda IDEMITSU)は、9番グリッドを獲得した。初日14番手だったザルコは、FP3で1分59秒486をマークして総合10番手に浮上。ダイレクトでの予選Q2進出を果たした。そして迎えたQ2では1分59秒139までタイムを短縮し、目標とするシングルグリッドを獲得した。決勝ではシングルフィニッシュを目標にベストを尽くす。初日2分00秒の壁を越えられなかったホルヘ・ロレンソ(Repsol Honda Team)は、FP3で目標とする1分59秒台に入れられず17番手。その後に行われたFP4では転倒を喫し、セカンドバイクで挑んだ予選Q1では18番手だった。今大会も思うようなグリッドを獲得できなかったロレンソだが、決勝ではポイント獲得を目標に全力で挑む。カル・クラッチロー(MotoGP 5番手)「フリー走行のセッティングはあまりいいフィーリングがなく、ポジションを落としました。今年はセットアップが思ったように安定せず、今日のようにQ1からのスタートすることが何度かありました。しかし、FP4でユーズドタイヤを使い、いい仕事ができたことで、Q1、そしてQ2で大きく前進することができました。2列目を獲得できてうれしいです。いいラップタイムを出すためにマルク(・マルケス)についていきました。明日は長くハードなレースになると思います。いいペースがあるライダーがたくさんいます。決勝はタイヤの選択にかかっています。グリップに苦戦しているので、明日に向けて改善しなければなりません」ヨハン・ザルコ(MotoGP 9番手)「今日の結果には、とても満足しています。Q2に直接進みたいと思っていました。そしてタイムを更新してベストを尽くしたいと思っていました。その通りの走りができました。ベストをマークした周回はバレンティーノ(・ロッシ)についていきましたが、とても興味深いものでした。彼を目標にして、彼との走りを比較し、彼に追いつこうとがんばりました。最終コーナーで0.1秒か0.2秒ロスしたかもしれませんが、9番手はいいポジションだと思います。明日がどのようなレースになるか楽しみです。エンジンはとても速いので、それを最大限活かし、力強いブレーキングでオーバーテイクできればと思います。オーストラリアGPでマシンのことを学び始めましたが、今大会はさらにいい走りができるようにがんばっています。このサーキットではリラックスして走ることができるし、いい結果を残してきました。今日の走行を終えて、明日はもっと速く走れる気がします。レースが楽しみです」マルク・マルケス(MotoGP 11番手)「大きな転倒をして身体中が痛い状態ですが、僕は大丈夫です。いいセッティングがあり、いいリズムがあります。でも1周のタイムで少し苦戦しています。特に切り返しでうまくいかず、解決の糸口を探っています。タイヤの準備はできていますが、予選の転倒は、切り返しが少しアグレッシブすぎたかもしれません。正直、転倒したことよりも11番手からのスタートになったことが残念です。FP4でいいリズムがあり、決勝に向けて準備は進みましたが、さすがに11番手からのスタートは難しいです。今シーズンはほぼ完ぺきな予選が17回ありましたが、今日はそのようにはいきませんでした。明日の決勝でなにができるか、状況を見て考えたいです」ホルヘ・ロレンソ(MotoGP 18番手)「今日の転倒はとても奇妙で予測ができませんでした。ブレーキが少し遅れたため、走行を止めて1コーナーの外のターマックに入りました。その瞬間、まるでグリップが全くなくてフロントが切れ込んで転倒してしまいました。幸い、ケガはありませんでした。この転倒でQ1ではセカンドマシンを使いましたが、セッティングが少し誤った方向に進んでしまったようで自己ベストを更新できませんでした。ほかの選手はタイムを更新していますが、これまでよりもトップに近づいています。もてぎのときより、さらにギャップを縮められることを願っています」
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