2016年のMotoGP シーズン最終戦となるバレンシアGPは、予選2番手から決勝に挑んだマルク・マルケス(Repsol Honda Team)が2位でフィニッシュ。表彰台に立ってシーズンを締めくくった。マルク・マルケスは、スタート直後にクラッチに問題を抱えて7番手までポジションを落とした。しかし、その周回に5番手まで浮上。バレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)、マーベリック・ビニャーレス(スズキ)、アンドレア・イアンノーネ(ドゥカティ)とセカンドグループを形成した。
その後、着実にポジションを上げて、20周目にはセカンドグループを抜け出す。しかしその時点で、トップを走るホルヘ・ロレンソ(ヤマハ)に約5.4秒差。それから猛烈に追い上げ、30周のレースを終えたときには、その差を1.1秒まで縮めた。惜しくも逆転優勝はならなかったが、サーキットを埋め尽くした地元ファンを大いに喜ばせるレースとなった。この2位表彰台で、ホンダは2年ぶり22回目のコンストラクターズタイトルを獲得。50cc、125ccとMoto3クラス、250ccクラス、350ccクラスを含めて通算65回目のタイトル獲得を果たした。今年はマルケスが5勝を含む12度の表彰台に立ち、2年ぶり3回目のライダーズタイトルを獲得。RC213Vに乗るHonda勢は、9勝を含む、コンストラクターズランキングに有効な15度の表彰台を獲得し、タイトルを獲得した。予選15番手から決勝に挑んだジャック・ミラー(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)が15位でフィニッシュ。今季は1回の優勝を含む7回のポイントを獲得し、総合18位となった。ティト・ラバト(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)は17位でフィニッシュ。最終戦でポイントの獲得は果たせませんでしたが、今季は9大会でポイントを獲得し、総合21位でシーズンを終えた。ケガから3戦ぶりに復帰のダニ・ペドロサ(Repsol Honda Team)は、予選8番手から7番手を走行していた7周目に転倒リタイア。1勝を含む3度の表彰台に立ち、総合6位でシーズンを終えた。カル・クラッチロー(LCR Honda)は予選11番手から9番手を走行していた17周目に転倒リタイア。今季は2勝を含む4度の表彰台に立ち、総合7位でシーズンを終えた。マルク・マルケス(MotoGP 2位)「今日は表彰台に立つことが目標だったので、とてもハッピーです。表彰台に立ってシーズンを終えられてうれしいです。レースでは、序盤にクラッチに問題を抱え、7番手までポジションを落とし、その後、(バレンティーノ)ロッシと(アンドレア)イアンノーネの後ろで多くの時間をロスしてしまいました。昨日バレンティーノが言っていたように、バレンシアはパッシングポイントがありません。ブレーキングで追いついても、加速でわずかに遅れました。ブレーキングは限界ギリギリ、タイヤにも負担が大きかったので、彼らをパスするチャンスを待ちました。その間にだんだんフィーリングがよくなり、2番手に浮上してからもペースがよかったです。レースがもう少し長かったら、ロレンソを捕らえられたと思います。それにしても今日のロレンソはすばらしいレースをしました。彼におめでとうと言いたいです。今年は難しいシーズンでしたが、第15戦日本GPでタイトルを獲得して、今大会でコンストラクターズタイトルも獲得しました。とてもすばらしいことです。これから始まるテストでは、来年に向けて、マシンを進化させることに集中したいです」ジャック・ミラー(MotoGP 15位)「15位は望んでいたリザルトではありません。序盤、フルタンクのときにプッシュできず、思うように走れませんでした。そのため前を走る選手たちから遅れ、レース中盤になってペースを少し回復したときには、ときすでに遅しという感じでした。終盤は、ホイールスピンに苦しみ、1コーナーのシフトダウンにも苦しみました。しかし、ポイントを獲得できました。火曜日に、来年に向けてニューパーツのテストをするのが楽しみです」ティト・ラバト(MotoGP 17位)「今日は転倒せず、完走することが最優先事項でした。今年は本当にいろんなことを学べたし、とてもポジティブなシーズンでした。序盤はとてもペースがよかったのですが、タイヤが消耗してきてからはフィーリングがよくありませんでした。(ミカ)カリオ(KTM)、(ロリス)バズ(ドゥカティ)、終盤は(ユージン)ラバティ(ドゥカティ)といいバトルができました。ラバティとのバトルは、何度か接触する激しいものでしたが、ポジションをキープしました。このバトルで、マシンの改善ポイントについて理解できました。火曜日からスタートする来年に向けてのテストを楽しみにしています」ダニ・ペドロサ(MotoGP リタイア)「転倒してしまい、とても残念です。今日は予選8番手から序盤は気持ちよく走れました。しかし、2〜3ラップしたあと、2コーナーでリアがアウトに流れ、同時にフロントの接地感がなくなり、転んでしまいました。限界までペースを上げる前だったので、なにが悪かったのかは分かりません。チェッカーを受けられず、本当に残念でした。今年は難しい一年でした。来年はいい年にしたいと思うし、ベストを尽くします」カル・クラッチロー(MotoGP リタイア)「今大会は6位でフィニッシュできるペースがあったので、本当に残念です。今日は新しいフロントのハードタイヤを試したのですが、ほかのライダーたちと同じようなペースで走ることができませんでした。次第にリズムがよくなり快適でしたが、(アンドレア)ドヴィツィオーゾ(ドゥカティ)をパスしたときにブレーキングをミスして転んでしまいました。とても残念です。今年は2勝して4度の表彰台に立ちました。今シーズンを誇りに感じます」
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