トラックハウス・アプリリアの小椋藍は、2026年MotoGP第10戦オランダGPスプリントで2位表彰台を獲得した。しかし、初のスプリント優勝を逃した要因はスタート直後の数コーナーにあったと振り返り、決勝に向けて改善点を明確にした。小椋は元Moto2優勝経験者で現在はSky Italiaの解説者を務めるマッティア・パシーニからアドバイスを受け、自身の走りを見直したことも明かしている。
勝敗を分けたオープニングラップ2番グリッドからスタートした小椋は、1コーナーでポールシッターのホルヘ・マルティンを抑えてトップに浮上。しかし、5コーナー立ち上がりでマルティンに逆転を許すと、一時は3番手まで後退した。その後は終盤にファビオ・ディ・ジャンアントニオを攻略して2位を奪還し、チームメイトのラウル・フェルナンデスに続くワンツーフィニッシュを達成した。レース後、小椋は勝利を逃した最大の要因について次のように語った。「最初のラップです」「Sky TVでパシーニが『5コーナーのラインが良くなかった』と教えてくれました。間違っていたというより、後ろのライダーにスペースを与えすぎてしまいました。そういうことを教えてもらえて良かったです」「決勝では最初の2〜3周を改善できると思います」終盤のオーバーテイクには自己評価厳しく終盤、小椋は最終シケインでディ・ジャンアントニオをオーバーテイクして2位を奪った。しかし、このパッシングについて本人は満足していない。「いいオーバーテイクでしたか? いや、違います。僕が好きなタイプのオーバーテイクではありません。でも2人とも表彰台だったので、それで良かったです」「16コーナー、最後のシケインへ入る前には、もう少しディ・ジャに接近しているつもりでした」「追い抜くための準備はあまり良くありませんでした。でも、仕掛けるべきタイミングだったので行きました」「運が良かったのは相手がディ・ジャだったことです。別のライダーだったら、おそらく何か起きていたでしょう」勝利への手応えは十分ブルノでのスプリントと比較し、今回のアッセンでも優勝まであと一歩だったかと問われた小椋は、状況は非常によく似ていたと説明した。「すごく似ています」「もう少し積極的になれれば……いや、積極的になる必要はありませんが、最初の2〜3周で重要なポジションを失わなければ、優勝できる大きなチャンスがあります」「ブルノでもポジションを落としましたし、今回もポジションを落としました。だから2位だったんです」今回のスプリントでは優勝こそ逃したものの、小椋は敗因を具体的に把握しており、改善点も明確にしている。スタート直後の数周を課題に挙げた日本人ライダーは、その修正ができればMotoGP初のスプリント優勝に十分手が届くとの手応えを示した。