MotoGP世界王者のファビオ・クアルタラロが、実現しなかったF1テスト計画の舞台裏を明かした。ヤマハのエースは過去にメルセデスF1の実車テスト実施で合意していたことを認めるとともに、シミュレーター走行ではバルテリ・ボッタスからわずか2.2秒差だったことを明かし、自身のF1適性に自信を示した。
先週末のF1バルセロナ・カタルーニャGPを訪れたクアルタラロは、チェコGPを前に改めてF1への憧れと未完に終わったプロジェクトについて語った。実現しなかったメルセデスF1テスト計画2021年MotoGP王者のクアルタラロは、2022年に共通スポンサーのモンスターエナジーを通じてメルセデスF1のテストを行う計画が進んでいた。当時からF1マシンへの関心を公言していたが、最終的に実車走行は実現しなかった。今回あらためてその件について問われると、クアルタラロは次のように説明した。「もちろんだ。実際に契約はあったけど、結局実現しなかった」「でもシミュレーターには乗ったし、そんなに悪くなかった。人生の中で一度はやってみたいことだから、いつか実現させたい」F1への関心は今も変わっておらず、将来的なテスト実施への意欲を示している。シルバーストンでボッタスとの差は2.2秒クアルタラロが明かした中でも特に注目を集めたのが、メルセデスF1シミュレーターでのラップタイムだ。彼はシルバーストンで60周を走行し、当時メルセデスのレギュラードライバーだったバルテリ・ボッタスとの比較データを受け取っていたという。「シミュレーターでシルバーストンを60周走った。そしてボッタスとの差は2.2秒だった。だからそんなに悪くなかったと思う」MotoGPライダーが初めて本格的なF1シミュレーターに挑戦して記録したタイムとしては十分に印象的な数字といえる。クアルタラロは過去にもルイス・ハミルトンとの交流を明かしており、サーフィンやジェットスキーを一緒に楽しんだ経験も語っている。MotoGPとF1の違いも実感F1バルセロナ・カタルーニャGPのパドックを訪問したクアルタラロは、MotoGPとの雰囲気の違いについても言及した。彼はF1のパドックを「MotoGPよりもはるかに排他的」と表現し、両カテゴリーの文化や運営スタイルの違いを感じたという。現在はMotoGPとF1の両シリーズをリバティ・メディアが保有しており、近年は両カテゴリーの交流も活発化している。元F1マネージングディレクターのロス・ブラウンがプラマックの取締役に就任したほか、現MotoGP王者のマルク・マルケスもバルセロナではアウディのゲストとしてF1を訪問していた。クアルタラロのF1挑戦は一度は頓挫したものの、本人の意欲は依然として高い。MotoGP最高峰ライダーが実際にF1マシンを走らせる日が訪れるのか、今後も注目を集めそうだ。
全文を読む