MotoGP第6戦のスペインGPが、5月1日にへレス・サーキットで開催された。ドゥカティ・レノボ・チームのフランチェスコ“ペッコ”バニャイアは、このレースをポール・トゥ・ウインで制し、ドゥカティがへレス・サーキットで2年連続優勝を果たした。昨年のジャック・ミラーに続き、今年もデスモセディチGPを駆るフランチェスコ・バニャイア(2021年は2位)が圧倒的な強さで勝利を収め、表彰台の中央に登壇した。
バニャイアは、土曜日に行われた予選でコースレコードを更新してポールポジションを獲得。決勝レースでも素晴しいスタートを切ってホールショットを奪った。その後、バニャイアはライバルを寄せ付けないペースで走行を続け、2番手を走行していたファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)とのギャップを維持してフィニッシュラインを通過した。これは、バニャイアにとってMotoGPクラスで5度目の勝利であり、今シーズンの初勝利となった。この結果により、イタリア人ライダーのバニャイアは、ライダーズ・ランキングでリーダーのクアルタラロと33ポイント差の5位に浮上した。チームメイトのジャック・ミラーも、素晴しいパフォーマンスを見せて5位でフィニッシュした。4番グリッドからスタートしたオーストラリア人ライダーのミラーは、すぐに3番手に浮上。しかし、レース終盤にマルク・マルケス(ホンダ)とアレイシ・エスパルガロ(アプリリア)にオーバーテイクを許して5番手に後退。その後はマルケスと激しい4番手争いを展開したが、彼を攻略することはできなかった。第6戦終了時点で、ミラーは、リーダーから47ポイント差のライダーズ・ランキング11位となっている。コンストラクターズ・ランキングでは、ドゥカティが2位に42ポイントの差をつけて首位をキープしている。フランチェスコ・バニャイア(ドゥカティ・レノボ・チーム #63) 1位「感動的なレースだった。昨年のアラゴンでの初優勝は感慨深いものがあったが、今日のレースでの優勝はさらに嬉しく、そしてはるかに困難だった。シーズン序盤は、さまざまな理由から本来のポテンシャルを発揮することができず、厳しい時間を過ごしてきたが、ここへレスでは、適切な条件が整っていることは分かっていた。僕たちは、カタールでの開幕戦からハードワークを続けており、今回ついに本来の強さを発揮することができた。今日は序盤からハードにプッシュして、25周のレースで1度も首位を譲ることなく走り切ることができた。チームのスタッフは素晴しい仕事をしてくれた。また、アカデミーの仲間や家族にも感謝したい!」ジャック・ミラー(ドゥカティ・レノボ・チーム #43) 5位「マルク・マルケスが後ろにいる状況で22ラップ走行するのは簡単なことではないが、プレッシャーを感じながらも、今日はうまく走ることができたと思う!最初の4周はペッコやクアルタラロと同じペースを維持することができたが、その後はペースダウンしてしまった。それでも全力を尽くし、自分の走りに集中しようとした。レース序盤から、ターン5で適切なラインをキープできないという問題を抱えていたが、レース終盤に、このコーナーでマルク(マルク・マルケス)に抜かれてしまった。アレイシにオーバーテイクされた後は、最終ラップまでマルクと素晴しいバトルを展開することができた。今日のレースには満足している。表彰台争いを展開して、ポジティブな結果を得ることができた。マシンのフィーリングを考えると、今後のレースではさらに良い結果を出せると思う。優勝したペッコを祝福したい!彼は本当に素晴らしいレースをした」ルイジ・ダッリーニャ(ドゥカティ・コルセ・ゼネラルマネージャー)「ペッコは信じられないようなレースをした。この勝利は、いつくかの重要な意味を持っている。昨日の素晴しい予選の後、今日のレースでも戦闘力の高さを示すことが重要だった。彼はポルトガルでも巧みなレースを展開したが、今回のレースでは彼本来の力を発揮して、再び優勝争いをする姿を見ることができた。今日は、ついにデスモセディチGPの本当のポテンシャルを示すことができた。ジャックも素晴しいレースをして、残り5周まで表彰台争いをしていた。ペッコを祝福したい。また、ハードワークを続けてくれたドゥカティ・コルセのスタッフ全員に感謝したい!」レース翌日の月曜日は、へレス・サーキットで1日の公式合同テストが開催される。MotoGP第7戦のフランスGPは、5月13日~15日にブガッティ・サーキットで開催される。
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