Moto2クラスで初のポールポジションを獲得した小椋藍(IDEMITSU Honda Team Asia)が、ホールショットを奪ってそのまま23周のレースで一度も首位を譲らず、真っ先にチェッカーを受けた。今大会はFP1から好調で、大接戦となった予選も制し、決勝でも快調にラップを刻んだ。終盤までトップグループを形成した2位のアーロン・カネット(Flexbox HP40)には2.5秒、3位のトニ・アルボリーノ(Elf Marc VDS Racing Team)には、3.6秒のリードを築くすばらしい走りだった。
2019年にMoto3クラスにデビューした小椋は、Moto3クラスで8回の表彰台に立った。21年にMoto2クラスにスイッチしてからは、これが4回目の表彰台獲得となり、12回目の表彰台で念願の初優勝を達成した。前戦ポルトガルGPでは初優勝に手が届きそうな位置にいたが、多重クラッシュに巻き込まれリタイア。連戦となったスペインGPで、その悔しさを晴らした。4位にはアウグスト・フェルナンデス(Red Bull KTM Ajo)、5位にマルセル・シュローター(Liqui Moly Intact GP)、6位には総合首位のチェレスティーノ・ヴィエッティ(Mooney VR46 Racing Team)と続いた。今大会、総合2位の小椋が優勝し、総合首位のビエッティが6位に終わったことで、34点差から19点差へとポイント差が縮まった。予選7番手から決勝に挑んだチームメートのソムキアット・チャントラ(IDEMITSU Honda Team Asia)は、好スタートを切って2周目には4番手に浮上。トップグループに加わったが、8周目の8コーナーで転倒を喫し、リタイアに終わった。チャントラは第2戦インドネシアGPで初優勝を達成、第3戦アルゼンチンGPで2位になっており、今大会を終えて総合7位につけている。小椋藍(IDEMITSU Honda Team Asia)「今日はいつにも増してうれしい表彰台になりました。世界選手権で初優勝を達成しました。待ちに待った最高の結果です。昨日はMoto2クラスで初のポールポジションを獲得しました。そして今日はいいスタートが切れました。完ぺきなマシンに仕上げてくれたスタッフに感謝したいです。今大会は初日から好調でした。いろんなことが狙い通りにいきました。ファンの期待に応えることができました。本当にうれしいです」ソムキアット・チャントラ(IDEMITSU Honda Team Asia)「いいポジションで走っていましたが、転倒してしまいました。がっかりしています。転んだのは9コーナーでリアブレーキを掛けすぎてしまい、フロントのコントロールを失ってしまいました。もっと強くなって、次のル・マンではよりよい結果を出したいです」
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