アラゴンGPからの連戦となった第14戦サンマリノGPは、雲の多い天候となったが、終日ドライコンディションとなり、予選7番手から好スタートを切ったマルク・マルケス(Repsol Honda Team)が4位でフィニッシュした。序盤は、優勝したフランチェスコ・バニャイア(ドゥカティ)、ジャック・ミラー(ドゥカティ)、ファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)に続いて4番手につける。
その後、アレイシ・エスパルガロ(アプリリア)、エネア・バスティアニーニ(ドゥカティ)、ジョアン・ミル(スズキ)らとし烈な5位争いとなった。後半は、バスティアニーニが抜け出し3番手へ。代わって後退してきたミラー、ミルとし烈な4位争いとなるが、最終ラップにミラーとミルを抜いて、4番手でチェッカーを受けた。今大会はフリー走行、予選Q2で2度の転倒を喫し、7番グリッドからのスタートとなった。このサーキットではやや厳しいグリッドからのスタートになったが、好スタートを決めて表彰台争いに加わり、27ラップのほとんどを1分32秒台の好タイムで周回した。前戦アラゴンGPでは、ドライコンディションで優勝争いを繰り広げて2位。連戦となったサンマリノGPは腕への負担が大きいテクニカルコースだったが、完全復活に向けて、また一歩前進するレースとなった。チームメートのポル・エスパルガロ(Repsol Honda Team)が、予選6番手から7位でフィニッシュした。序盤は4-5番手争いを繰り広げるマルク・マルケスを視野に6-7番手を走行した。中盤はアレックス・リンス(スズキ)、アプリリアで走る兄のアレイシ・エスパルガロらとグループを形成した。後半はマルク・マルケスらの4位争いのグループからはやや遅れたが、終盤は兄のアレイシ・エスパルガロ(アプリリア)を捕らえて7位でフィニッシュした。この数戦、確実に本来の力を発揮し始めたポル・エスパルガロ。今大会は、フリー走行、予選、決勝と、RC213Vのパフォーマンスを確実に引き出していることを感じさせるアグレッシブな走りだった。13番グリッドから決勝に挑んだ中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)は13位だった。レース前半は、ヨハン・ザルコ(ドゥカティ)、ミケーレ・ピッロ(ドゥカティ)らとし烈な戦いを繰り広げ、後半には追い上げてきたブラッド・ビンダー(KTM)も加わりし烈な10位争いとなった。終盤はビンダーが先行し、ビンダーに続いて10位でフィニッシュした。今大会はフリー走行、予選、そして決勝とセットアップを進め、1分32秒台から33秒台で連続ラップをこなした。安定した走りができていただけに、予選の転倒でいいグリッドを獲得できなかったことが悔やまれた。テストライダーでTeam Honda HRCからワイルドカードで出場のステファン・ブラドルが14位。今季4回目の出場となったが、すべてのレースを完走し、さらにポイントを獲得することで、HRCにとっては大きな収穫となった。アレックス・マルケス(LCR Honda CASTROL)は、リアタイヤのグリップに苦しみ15位だった。1分33秒台でラップを刻みましたが、フラストレーションのたまるレースとなった。今大会の不調の原因を探り、残り4戦に向けて、火曜日と水曜日の2日間のテストに取り組む。マルク・マルケス(Repsol Honda Team)「今日のパフォーマンスにはとても満足しています。正直、このような結果は期待していませんでした。スタートでは落ち着いていました。正直なところ、とても速いライディングをしていたわけではありませんが、それでも一歩一歩速くなっていき、フィーリングがよくなっていきました。重要なポイントは、序盤に落ち着いて、最後にプッシュしたことでした。レース終盤の走りはとても誇りに思います。なぜならミルも一緒に連れて行ったからです。プラクティスでは少し違いました。僕が彼について行きました。でもレースでは彼が僕についてきていて、僕たちはジャックに追いつきました。最終ラップはバトルができるとは思いませんでしたが、ミルとミラーがはらんだことでチャンスが見えました。いいレースでした。これからとても重要な2日間のテストがここで行われます」ポル・エスパルガロ(Repsol Honda Team)「今日はレース終盤の自分のリズムに驚きました。なぜならレースウイーク中は1分33秒を切るのに苦戦していたのに、レースではそれを毎周クリアすることができたからです。またレースではチームメートとわずか3秒差でフィニッシュできました。もちろん目標としていたポジションではありませんが、思っていたよりもよかったです。2列目からスタートして、7位でフィニッシュしました。この結果には満足しています。火曜日と水曜日のテストでは、このポジティブな気持ちで仕事を続けたいと思います。もちろんまだまだ課題はあるし、忙しいテストになりますが、今回のレースで一歩前進できたと感じています。そして、もっと前進できると思っています」中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)「13番グリッドからの厳しいレースでしたが、チームのホームGPでトップ10フィニッシュすることができました。決勝レースで前進することができてよかったです。今日の経験は、次のオースティンで一歩前進するのに役立つと思います。火曜日と水曜日にミサノで2日間のテストがあります。引き続きマシンのセットアップに取り組み、ペースとポテンシャルを改善していきたいです。今回の2日間のテストはとても重要です。ベースのセットアップを、もっと前進させたいと思っています。チームとミサノに来てくれたすべてのスポンサーに感謝したいです」ステファン・ブラドル(Honda HRC)「今週末の仕事に満足しています。目標はポイントを獲得することでした。もちろんレーサーとしてもっと上の順位でフィニッシュしたかったというのはありますが、この結果には満足しています。今週末はHonda HRCの役に立つことができました。私たちのスピードを見せることができました。とても強いライダーたちより前でフィニッシュすることができました。全体的なスピードをテストするために忙しく過ごしましたが、今日の結果はテストチームの努力が報われたのだと思います」アレックス・マルケス(LCR Honda CASTROL)「レースを完走し、1ポイントを獲得できたのはよかったのですが、いい走りができませんでした。序盤からペースが上がりませんでした。リアタイヤのフィーリングがなく、グリップをつかむのが難しかったです。今朝のウオームアップではユーズドタイヤでいいフィーリングがありました。1分33秒0を出すことができました。でもレースでは何が起きたのか分...
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