クアルタラロがコースレコードでポールポジション!Monster Energy Yamaha MotoGPのファビオ・クアルタラロがアルガルヴェ・インターナショナル・サーキットのラップタイムを塗り替えてポールポジションを獲得。チームメイトのマーベリック・ビニャーレスはQ2で、アタックした4ラップ中3ラップの記録がキャンセルされて12番手となった。Petronas Yamaha Sepang Racing Teamのフランコ・モルビデリがQ2で5番手を獲得。チームメイトのバレンティーノ・ロッシは17番手に留まった。
クアルタラロがポール獲得、ビニャーレスは12番手クアルタラロはFP3とFP4でトップタイムをマークする好調ぶり。Q2では1ラップ目で1分39秒028を記録してトップに立ったあと、2ラップ目には第8コーナーでコースアウトして記録更新のチャンスを失ったため、そのままピットに戻りタイヤを履き替えた。残り6分でコースに復帰すると、すぐさま1分38秒862を記録してラップレコードを更新。あと2周分の時間が残っておりトライしたが、これ以上のタイム更新はならなかった。終盤ではF・バニャイア(ドゥカティ)がクアルタラロを上回るタイムで走行して順位が入れ替わるかに見えたが、イエローフラッグ提示中だったためキャンセルとなり、クアルタラロが2番手に0.089秒差でポールポジションを獲得した。一方のビニャーレスは最初のトライで1分39秒807の4番手。次のラップで1分39秒514に更新したが、イエローフラッグ提示中のためキャンセルされ、この時点で7番手に後退した。プレッシャーのかかる2回目の走行は、3分強を残してタイヤを履き替えて全力でプッシュ。そして1分38秒990と1分38秒732を叩き出し、2回目のタイムによりフロントローに浮上するはずだったが、残念ながらどちらの記録もキャンセルとなった。一方はイエローフラッグのため、もう一方は第2セクションでわずかにコースリミットを越えたためだった。この結果、12番手に留まったビニャーレスは、グリッド4列目から決勝をスタートする。モルビデリがセカンドロー獲得、ロッシは17番手モルビデリはFP3序盤で3番につける好調ぶり。セッションの残り4分強でレッドフラッグによる中断があったが、再開後には再びペースを上げ、1分39秒095で2番手を獲得してQ2進出を果たした。FP4も好調を維持したモルビデリは、Q2の最初のトライで2番手に浮上。その後もさらにタイムを短縮し、1分39秒103の記録で5番手を獲得した。一方のロッシも午前中のFPは好調で、序盤でトップ10をキープ。しかしレッドフラッグの時点で17番手に後退していたため、Q2進出を目指して懸命のトライを繰り返した。そして再開後には1分39秒912で14番手まで回復したものの、最後のアタックはイエローフラッグによりキャンセルとなった。Q1では1分39秒943で一時3番手まで浮上したが、このあとタイムを更新できず7番手に留まり、グリッドは17番手となった。Monster Energy Yamaha MotoGPファビオ・クアルタラロ(予選トップ/1分38秒862)「ポールポジションを獲得できましたが、いつもとは気分が違います。バニャイア選手が記録で上回ったからです。ですから、このポールポジションよりもFP3とFP4のトップタイムのほうが嬉しいくらいなのです。実際はフロントロー獲得が最大の目標で、ポールポジションはあとからついてきたものと考えています。全体的にフィーリングは上々ですが、最終ラップの最終コーナーでマシンが激しく振られてしまったことは残念。これがなければ、もっとタイムを短縮できたかもしれません。いずれにしてもペースは非常に良く、ポールポジションはチームへの恩返しです」マーベリック・ビニャーレス(予選12番手/1分39秒514)「最終ラップのキャンセルは受け入れられない気持ちです。グリーンエリアに入ったとは考えていないからです。事実として入ったか入っていなかったかがはっきりしないのに、このようなことになり、私にはどうすることもできない状況です。でも、このような話に時間を費やすのは本意ではありません。それよりもコースの中でも外でも、気持ちよく過ごすことに集中したいと思います。最後の2ラップはフロントローに匹敵するものでした。昨日と比べて格段に進歩したのです。とくにユーズド・タイヤでのリズムが良く、またブレーキングのフィーリングも向上しています。このふたつはグリッド後方から追い上げるための重要な要素になるでしょう。マシンのフィーリングは本当に素晴らしく、このことが最も大切です。でも明日は特別な力が必要になるので、そのための作戦を考える必要があります」マッシモ・メレガリ(チーム・ディレクター)「MotoGPの予選は他車の転倒に影響されやすく、非常に難しいものです。実際、今日はふたりともそのことを経験しています。クアルタラロ選手はイエローフラッグによりポールポジションを獲得することになりましたが、それ以上に大切なのが、FP3とFP4で見せたスピードとペースです。これが明日の決勝でどのような形で発揮されるか、とても楽しみです。ビニャーレス選手は、タイムだけを見れば間違いなくフロントローに並ぶことができます。1分38秒台を2回、記録しながら、ひとつはイエローフラッグにより、もうひとつはコースリミット越えにより、どちらもキャンセルされてしまったのです。このコースはオーバーテイクが非常に難しく、グリッドの1列目と4列目では大きな差が出てしまうので厳しい状況です。それでもFP4とQ2で見事なタイムを出しているのですから、明日はただ懸命にプッシュするだけ。チームとしてはマシンをあと少しでも改良していきたいと思っています」PETRONAS Yamaha Sepang Racing Teamフランコ・モルビデリ(予選5番手/1分39秒103)「今日の5番手に満足しています。でも私たちは、1ラップの速さよりも決勝用セッティングでのペースのほうが良いようです。どちらにしても前回のカタールに比べてフィーリングが格段に良くなっています。明日の展開はわかりませんが、おそらく大勢が同ペースで走り、大集団になるでしょう。私も表彰台を目指せるペースを持っていると思っていますが、そのような大集団ができればトップ3に入るのは非常に難しくなってしまいます。5番手は悪くありませんが、まだ私たちの本当のペースを発揮できているとは言えません。明日はオープニングラップ後の状況を見て、その後の作戦を考えます」バレンティーノ・ロッシ(予選17番手/1分39秒943)「ハードワークに取り組み、昨日の状態からかなり進化することができました。とくにブレーキングが良くなっています。午後の各セッションでは、よく乗れていたしペースも安定していましたが...
全文を読む