小椋藍は、2025年 MotoGP 第2戦アルゼンチンGPの決勝レース後にチャンピオンシップで承認されていないソフトウェアの使用が発覚したことから失格となった。トラックハウス・レーシングの小椋藍は、5列目15番グリッドから1ラップ目10番手、4ラップ目9番手、6ラップ目には8番手に浮上。ファビオ・ディ・ジャンアントニオ、ブラッド・ビンダーを追いかけ、トップから14.447秒差、フィニッシュラインまで追い越しに挑んだビンダーから0.423秒差の8位でゴールした。
デビュー戦となった開幕戦タイGPに続き、2戦連続して、アプリリア勢の最高位でチェッカーフラッグを受けたが、『FIM MotoGP Stewards Panel(スチュワードパネル)』はレース後にチャンピオンシップで承認されていないソフトウェアの使用を確認したから失格を科した。スチュワードパネルは、「チャンピオンシップによって承認されていないソフトウェアのバージョン(V21 b102)を使用していたことが判明しました。これは世界選手権規則の電子制御ユニットと慣性計測ユニットに関する条項(第2.4.3.5.3条)に違反します。上記の理由により、スチュワード パネルは、(第3.2.1条および第3.3.2.3条に従って)アルゼンチンGPのレースから失格を科した 」と発表。小椋藍が所属するチーム、トラックハウス・レーシングは、「アルゼンチンGPで使用された79号車のバイクに技術的なエラーにより間違った『ECU』が搭載され、レース後にスチュワードパネルがホモロゲーションルール違反と判断したため、小椋藍は結果から失格となりました」と発表。「電子制御のセッティングは正しかったものの、誤ったフォームウェアがロードされていたため、このエラーによって、小椋藍がトラック上でパフォーマンスの優位性を得ることはなかったと認められている。」「小椋藍のパフォーマンスは完璧で、15番グリッドから8位でフィニッシュするまで、素晴らしいレースを披露したにもかかわらず、彼自身には何の落ち度もなく、彼のバイクは現在のホモロゲーションに準拠していなかった」チームプリンシパルのダビデ・ブリビオは「アイに対するレース後の制裁は非常に残念です。我々はスチュワード パネルの決定を受け入れなければなりませんが、彼には非常に同情します。なぜなら、これは彼に何のアドバンテージも与えられず、素晴らしいレースと彼がトラックで見せた素晴らしいパフォーマンスからポイントを剥奪されるのは非常に残念だからです」とチームのリリースを通じて声明を発表した。「彼がやったことは何一つ取り消されません。単に『ECU』ソフトウェアのバージョンが間違っていただけです。彼は素晴らしいレースをし、見事なリカバリーを見せました。我々は前に進み続けます」
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