人気クライム映画『オーシャンズ11』シリーズの新作が、1962年のF1モナコGPを舞台にした強盗劇として制作されることが明らかになった。2025年公開の映画『F1/エフワン』が世界的ヒットを記録した中、F1は再び映画の主要な題材として注目を集めている。今回の新作は、『オーシャンズ11』の物語以前を描く作品で、ダニー・オーシャンの原点に迫る内容となる。シリーズの主人公を形作った背景として、彼の両親が物語の中心に据えられる。
主演のマーゴット・ロビーは、ワーナー・ブラザースの2027年公開ラインナップのプロモーション映像の中で、作品の概要について次のように語っている。「ダニー・オーシャンがラスベガスに足を踏み入れる前、彼のすべてを教えたのは両親だった。最盛期の彼らが、1962年のモナコGPで壮大な強盗を成功させる様子が描かれる」舞台となるモナコGPは、1929年に初開催され、1950年のF1世界選手権創設時からカレンダーに組み込まれてきた歴史あるレースだ。モンテカルロ港を囲む市街地コースで行われるこのイベントは、現在でもF1を象徴する存在として知られている。1962年のレースでは、ニュージーランド出身のブルース・マクラーレンがクーパー・クライマックスで優勝している。この勝利の翌年、マクラーレンは自身の名を冠したチームを創設し、後にF1を代表する存在となった。映画の中でこのレースがどの程度ストーリーに組み込まれるかは現時点で明らかになっていないが、実在の歴史的イベントとフィクションを組み合わせた構成は、シリーズの新たな方向性を示すものとなりそうだ。F1と映画の結びつきが強まる背景近年、F1はエンターテインメント分野との連携を強めている。2025年の映画『F1/エフワン』は、ブラッド・ピット主演、ルイス・ハミルトンがプロデューサーとして参加し、世界興行収入6億ドル超を記録する成功を収めた。同作の続編制作も進められており、F1を題材とした映像作品は今後さらに増えていくとみられる。その中で今回の『オーシャンズ11』新作は、実在のレースを舞台に据えた異色のクライムストーリーとして注目される。F1という舞台が、競技そのものだけでなく物語の背景としても存在感を高めている点は、今後のコンテンツ展開を占う上でも重要な動きとなりそうだ。