2025年F1 モナコGPの決勝でトップ10入りしたドライバーのコメント。5月25日(日)にモンテカルロ市街地コースで2025年のF1世界選手権 第8戦 モナコグランプリの決勝レースが行われた。ランド・ノリスがモナコGPで悲願の初優勝を飾った。第1コーナーでのロックアップを乗り越えた後は、フェルスタッペンとルクレールに挟まれながらも冷静にレースを制し、マクラーレンに2008年以来のモナコ勝利をもたらした。2位のシャルル・ルクレールは母国で奮闘するも届かず、ピアストリが3位で続いた。
中団では戦略の妙が光り、レッドブルのフェルスタッペンは先頭走行と引き換えに4位、フェラーリのハミルトンはピット戦略で5位。レーシングブルズは見事なチームプレーで6位と8位を確保し、ウィリアムズも両ドライバーが揃って入賞圏内に滑り込んだ。1位:ランド・ノリス(マクラーレン)「最高の気分だ。子どもの頃から夢見てきたモナコでの優勝を達成できた。自分自身とチームを誇りに思う。レースは長かったけど、かなりの部分でプッシュできたから楽しかった。終盤はシャルル(ルクレール)がすぐ後ろにいて、前にはマックス(フェルスタッペン)がいたからちょっと難しかったけど、コントロールはできていたし、必要なときにプッシュできた。チームも僕もすごく満足してるし、この勢いで3連戦の最終戦バルセロナに臨むよ」2位:シャルル・ルクレール(フェラーリ)「今日は勝てなかったのは残念だけど、全力は尽くした。結局のところ、勝負は昨日の予選で決まっていたし、ランド(ノリス)がより良い仕事をして勝利にふさわしかった。とはいえ、今週末に入る前の期待を上回る2位という結果だから、全体としては良かったと思う。フェラーリとしては世界中に素晴らしいファンがいるけど、地元モナコの人たちの応援は特別なものがある。去年はここで夢を叶えたけど、今回は叶わなかった。また来年、表彰台の頂点に立ちたい」3位:オスカー・ピアストリ(マクラーレン)「全体として満足してる。モナコでの表彰台とさらにポイントも加算できたしね。ランド、おめでとう。僕にとっては少し難しい週末だった。昨日の予選では惜しかったけど届かなかった。でも、これが“悪い週末”なら、それほど悪くないってことだ!」4位:マックス・フェルスタッペン(レッドブル)「今日は特に刺激的なレースじゃなかった。後方とのギャップが大きかったから、ピット戦略の自由度はあったし、レース終盤までは待っていた。セーフティカーか赤旗が出ればチャンスはあったけど、そうはならなかった。正直、何も間違ったことはしていないし、やれることはすべてやった。2ストップのフォーマットは僕にはあまり影響がなかったし、ここではオーバーテイクできないからね。このサーキットは僕たちのクルマに向いていない。バルセロナではもっとレースができると思うし、次に期待したい」5位:ルイス・ハミルトン(フェラーリ)「7番手スタートだった時点で厳しい戦いになるのは分かっていたけど、全体としては進歩が見られて嬉しい。クリアエアを見つけてから少し挽回できたけど、トラフィックでかなりの時間を失ったし、バランスも理想には届かなかった。それでも、シャルルが表彰台に上がって、僕もポイントを取れたのはチームにとって良かった。予選で一歩前進できたことは重要だったし、チームの努力に感謝している。次のバルセロナでも前進を目指すよ」6位:アイザック・ハジャー(レーシングブルズ)「今日は僕にとって完璧な日曜日だった。本当にうれしいし、これ以上やれることはなかったと思う。ある意味、小さな勝利だよ。戦略通りに完璧にやりきれたし、リアム(ローソン)にも助けてもらった。チーム全体の努力の結果だ。2ストップのレギュレーションは事前に考えることが多くて面白かったし、それをうまく活かせた。先週のイモラからクルマのパフォーマンスが上がってきているので、自信を持ってバルセロナに向かえる」7位:エステバン・オコン(ハース)「予選から決勝まで素晴らしい週末だったと思う。全てがうまく噛み合って6ポイントを取れたのは大きい。予選までに大きく前進できたし、その進化を継続するには何が必要かをよく考えなければいけない。次のバルセロナはダウンフォースやエンジンパワーの重要性が高いサーキットだから、そこでどうなるか楽しみにしている」8位:リアム・ローソン(レーシングブルズ)「チームにとって素晴らしい結果だった。モナコでポイントを取るのは簡単じゃないけど、両方のクルマが入賞できたのは必要な成果だ。この週末はすべてがうまく噛み合って、戦略も完璧だった。2ストップフォーマットは大きな影響はなかったけど、戦略を柔軟に使えたのは良かった。バルセロナは全然違うタイプのサーキットになるけど、勢いを持って臨みたい」9位:アレクサンダー・アルボン(ウィリアムズ)「今日のようなレースのやり方は、僕もカルロスも望んでいる形じゃない。でも結局は戦術的なゲームで、成功させる必要があった。レーシングブルズがやったのを見て、こちらもやらなきゃいけないと判断した。現実的には、レースは土曜日に失っていたし、ここではスタート位置がすべてだ。この週末はポテンシャルを最大限に活かせなかった感覚があるけど、それでも3ポイントを取れたのは良かった。これからも少しずつ積み上げていくつもりだ」10位:カルロス・サインツJr.(ウィリアムズ)「今日のレースは僕たちが望む形のF1じゃないと思う。僕らや他チームがペースを落としてギャップを作るようなことがモナコGPでまかり通るのは、やはりおかしい。ただ、チームとしてはうまく連携できたし、僕ら自身もそういった戦術の“被害者”になることもある。ポジティブに見れば、予選では予想以上に苦しんだ週末だったのに、ダブル入賞を達成できたのは評価すべきことだ。次はホームレースのバルセロナ、いい週末にしたいね」
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