2023年 F1モナコGP 決勝:持ちタイヤ数&タイヤ戦略予想2023年 F1モナコGPの決勝で各ドライバーが使用可能な持ちタイヤ数を公式タイヤサプライヤーのピレリが発表した。ピレリは、第5戦の舞台となるモンテカルロ市街地コースにC3(ハード)、C4(ミディアム)、C5(ソフト)というコンパンドをノミネートしている。決勝がドライな場合、2種類のコンパンドを使うことが義務付けられる。
オーバーテイクがほとんど不可能なこのトラックでのグランプリの最速戦略は、78周を通してできるだけ早く1ストップすることである。理論上、ミディアムを装着してグリッドにつき、20周目から25周目までの間にハードに交換するのが最速になるはずだ。また、ソフトタイヤでスタートし、15周目から20周目にかけてハードタイヤに交換することも可能であり、その逆も可能性がある。マリオ・イゾラ(ピレリ モータースポーツディレクター)「我々は今日モンテカルロで、最近のF1の歴史の中でも最もスペクラクルで予測不可能な予選セッションの一つを目撃した。最初から最後の瞬間まで接戦が繰り広げられた。このコースでギャップが非常に小さいことは昨日すでにわかってたが、今日の午後もそれが確認された。Q1では上位15台が0.652秒以内に入り、Q2では1位と10位の差は0.469秒だった。Q3では、トップ4のドライバーが4つの異なるチームからなり、その差は0.188秒だった。今日コース上で絶対的な限界で素晴らしいパフォーマンスを見せたすべてのドライバーに敬意を表したい。技術的な観点から、ソフトコンパウンドの多用途性を確認され、クールダウンラップを挟んで数回のフライングラップを行うことができた。コースは一日を通して、そして各セッション中に大幅に進化し、さらに不確実性が増した。通常、モナコGPのハイライトの1つは土曜日だが、今日を境に次に何が起こるかを知るのが待ちきれない。戦略的なサプライズはあまり期待できない。ハードタイヤをメインの選択として、1ストップで行くのが最善策だ。しかし、どのタイヤでレースをスタートするかはより不確実だ。ソフトタイヤは確かにスタート時のグリップが高いが、ミディアムタイヤの方が使用範囲が広く、セーフティカーを最大限に活用できる可能性が高い」