ミック・シューマッハは、マクラーレンのF1マシンのステアリングを初めて握った後、次のテストにノーとは言わないと主張した。メルセデスのリザーブドライバーであるシューマッハは今週初め、ポルトガルのアルガルベ・インターナショナル・サーキットでテストを行った。2021年と2022年にハースF1チームでレースをした後、現在のメルセデスに移籍したシューマッハは、メルセデスとの契約によって2023年シーズンからマクラーレンのリザーブドライバーに加わったことが2月に発表された。
つまり、マクラーレンのレギュラードライバーであるランド・ノリスやオスカー・ピアストリが出場できなくなった場合、マクラーレンのチームは7度のF1ワールドチャンピオンであるミハエル・シューマッハの息子であるミックを起用できることになる。そのため、シューマッハはポルティマオで行われたプライベートセッションで、マクラーレンが2021年イタリアGPで優勝したマシンであるMCL35Mをテストする機会を与えられた。テストに先立ち、シューマッハはマクラーレンでシートのフィッティングを行い、彼に合わせた走行プランを立てる一方で、2002年から2006年までフェラーリで父親のパフォーマンスエンジニアを務めたチーム代表のアンドレア・ステラに会った。「マクラーレンでの最初のテストは素晴らしかった。とても多くの周回を重ねた」とミック・シューマッハは語った。「チームと経験を積むことができて本当に良かった。素晴らしいチームだし、素晴らしい人々の集まりだ」「事前にスケジュールを全部確認した。自分の成長という意味でも、チームが私を知ってもらうという意味でも、僕にとって重要だと思うことに集中しようとしていた」「僕たちはいくつかの異なるプロジェクトを実行したけど、それは主にドライビングスタイルとタイヤを理解することだった。使用したタイヤはアカデミータイヤなので少し違うけど、自分のスキルを学び、向上させるのに最適なタイヤであり、そこに重点を置いた」マクラーレンF1のチーム代表であるアンドレア・ステラは、2002年から2006年までフェラーリで父親ミハエル・シューマッハのパフォーマンスエンジニアを務めた。「このマシンがモンツァで勝っているし、レースで勝ったマシンを運転する感覚を掴むことができて良かった。このクルマをどう走らせるか、どうすれば速く周回できるかという知識を得ることができたのは良かった」ハースでF1デビューを飾り、2シーズンを過ごしたシューマッハは、2023年シーズンに同じドイツ人のニコ・ヒュルケンベルグと交代することになった。現在は、メルセデスから十分なシミュレータ時間とコース上での走行を含むリザーブの役割を彼に与えられている。「バルセロナでメルセデスのピレリテストを行っていたので、超フレッシュな状態でこのテストに臨んだわけではない」とシューマッハは語った。「できるだけ多くのドライビングを経験することは僕にとっていいことだし、だからこそこの日は僕にとって素晴らしい機会だ。マクラーレンとまたテストをすることがあればノーとは言わない」シューマッハは今週末、英国のグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードで、2011年シーズン中に父ミハエルが運転したメルセデスW02のコックピットに飛び込み、別のF1マシンを試乗する。