ミック・シューマッハが、2023年のリザーブドライバーとしてマクラーレンF1チームとポルティマオでテストを行った。シューマッハは水曜日、2年前のマシンでのテストを許可するF1のいわゆるTPCルールの一環として、マクラーレンの2021年型MCL35Mマシンのステアリングを握った。
このテストは、メルセデスがカスタマーエンジンを供給するマクラーレンとテストドライバー兼リザーブドライバーを共有する取り決めの一環である。過去数年、マクラーレンはレースドライバーの1人を交代する必要がある場合に備えて、ストフェル・バンドーンとニック・デ・フリースを招集するという契約でメルセデスと合意していた。2023年シーズンでも契約は延長され、ランド・ノリスかルーキーのオスカー・ピアストリのどちらかがレースに出られない場合には、次期リザーブドライバーのシューマッハが出場可能となる。ポルティマオでのテストを終えたシューマッハは、これまで活動したことがなかったマクラーレンがどのように機能しているのかを知ることができた。マクラーレンのレースチームはオーストリアGPとイギリスGPのダブルヘッダーの最中に、若いエンジニアリングの才能を含むテストチームを派遣した。「ミックと一緒に参加するのは、メカニックやエンジニアの見習い、インターン生たちで、トラックサイドの環境で貴重な経験を積むことができる」とマクラーレンはツイッターで説明している。元ハースF1チームのドライバーである24歳のシューマッハにとっては、バルセロナで行われたメルセデスのピレリタイヤテストに続いて今年2回目のF1テストとなる。チームはピレリのためにブランケットのないプロトタイプタイヤを試用していた。バルセロナテストについてシューマッハは「この経験は間違いなく僕の役割にプラスになる」と語った。「何に気をつけ、何に取り組むべきか、よりよく理解できるようになった。また、すべての手順やチームがトラックサイドでどのように作業しているのかについても、よりよく理解することができた。これは、万が一、僕がレースに飛び込むことになったときの重要な要素になるだろう」7度のF1ワールドチャンピオンであるミハエル・シューマッハの息子であるシューマッハは、2021年にF1デビューを飾ったハースF1チームから解雇され、テスト兼リザーブドライバーに転向した。苦戦を強いられたハースF1チームでの2シーズンに続き、シューマッハは2023年から経験豊富な同郷のニコ・ヒュルケンベルグと交代することになった。シューマッハは今月末、グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードで父が2011年に使用していたメルセデスW02をドライブし、再びF1に登場する予定だ。