2011年のタイヤサプライヤーの決定が難航しているなか、ミシュランは2011年までの準備期間に懸念を示している。F1チームはピレリの契約締結に近づいているが、FIA会長のジャン・トッドは、最終的な決定権はチーム側ではなく、FIA側にあると警告。ミシュランの競技部門の代表であるニック・ショロックは、まだミシュランに勝算がないとは伝えられていないと語る。
ニック・ショロックは、ミシュランの計画と来年の提案についてチームと意見を交わすためにトルコGPに赴いたが、まだチームからのフォードバックはないと語る。「2週間前に我々の提案の詳細について話しあうためにイスタンブールでチームと会議を実施してからフォードバックは受けていない。しかし、いくらか予想はついている」とニック・ショロックはコメント。「しかし、良いパフォーマンス、とりわけ安全面で安定した製品を開発するための時間は非常にタイトになってきている。ミシュランには、F1とは異なる分野の競技において大きな経験があるし、耐久性はいかなるタイヤの開発にも非常に力強い基盤となる。本格的に働き始めることができるので、早ければ早いほどよい」ジャン・トッドは、タイヤの入札を行うことを示唆しており、最終的な決定にはさらに数週間かかるとみられているが、ニック・ショロックは、彼らの計画がどのようなものかについて近いうちにわからなければ、タイヤ企業は物事をまとめるのに苦労するかもしれないと考えている。「今後2週間以内に十分な情報がなければ、すべての企業にとってかなり厳しくなるだろう。私のF1での過去では、この時期に来年のクルマに移りはじめる。6〜7月に決まらなければ、苦労することになるだろう」
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