ミシュランが、今週中にF1について何らかの声明を発表すると Auto Motor und Sport が報じている。ブリヂストンとのタイヤ戦争を終えた2006年末にF1から撤退したミシュランだが、F1入札への意欲を示すのではないかと考えられている。ピレリのポール・ヘンベリーは、2014年の計画がかなり進んでいると述べているが、そういう事情であれば、契約更新が遅れているのも頷ける。
今週末のハンガリーでは、2014年に向けてピレリとチームとの話し合いはスピードアップしていた。ピレリは、V6ターボエンジンのトルクに対処するためにリアタイヤの幅を広げる必要があると主張。メルセデスは強く同意しているが、フェラーリやレッドブルといったチームは2014年も基本的に同じ寸法にすべきだと主張している。「我々が単独で決めることだ。チームの希望は関係ない。彼らはデータを提供するだけでいい」とポール・ヘンベリーは述べた。しかし、ミシュランの登場によって状況は大きく変わるかもしれない。だが、通信員のミハエル・シュミットは「彼ら(ミシュラン)は2014年に間に合うのだろうか? 間違いなく無理だろう。あまりにも遅すぎる」と首をかしげる。F1チームは、2014年タイヤの正確な仕様を9月1日(日)までに知る必要がある。そのため、ミシュランが発表する内容として可能性が高いのは、2015年のF1への意向だと考えられる。ポール・ヘンベリーは「我々は今年中に明確な答えが欲しい」とコメント。「権利所有者といくつかのチームとの契約は次の5年間有効だ」「もし、来年、2015年の入札者が現れるようであれば、我々は去るだろう」