マックス・フェルスタッペンが今季3回目のポールポジションをマイアミGPで獲得。マクラーレンのランド・ノリスを僅差で抑え、ドライバーズ選手権リーダーのオスカー・ピアストリは4番手にとどまった。以下は、またしても白熱した予選セッションからの注目すべき事実と統計のまとめである。
■ フェルスタッペンのマイアミでのポールは、今季3回目。日本とサウジアラビアに続くものであり、今回アメリカで記録した0.065秒のマージンは、今季の中で最も大きい。■ また、フェルスタッペンにとってマイアミでの2年連続のポールポジションとなったが、これまでマイアミでポールを獲得したドライバーは全員、決勝では2位に終わっているという不吉なデータも存在する。■ レッドブルにとっては通算106回目のポールであり、歴代記録ではロータスに次ぐ6位につけている。■ ノリスにとって2位は、日本グランプリ以来のフロントロウであり、マイアミではこれまでトップ4グリッドからのスタート経験がなかった。■ これにより、ノリスとマクラーレンのチームメイトであるピアストリの予選直接対決成績は3勝3敗の五分に。■ ノリスは前日のスプリントで優勝しており、これはこの会場での2勝目。1年前の初優勝も含め、いずれもセーフティカーのタイミングに助けられた形となった。■ 前日にスプリントのポールを獲得したキミ・アントネッリは、グランプリにおける自己最高の予選順位を記録。メルセデスのチームメイト、ジョージ・ラッセルを予選で初めて上回った。■ イタリア出身の若きアントネッリは、わずか0.002秒差でフロントロウを逃したが、メルセデスの両ドライバーがマイアミでトップ6内に並んだのは初となる。■ ピアストリにとって予選4位は、今季初めてトップ3グリッドを逃した結果となった。■ スプリントで大部分をリードしたことにより、ピアストリは通算リードラップ数でバルテリ・ボッタス(42周)を抜いたが、マックス・フェルスタッペン(200周)との差は依然として大きい。■ ラッセルは決勝でも5番手スタートとなり、スプリントと同じポジションからのスタートとなる。ノリスはマイアミで2位スタートに甘んじることになった。■ カルロス・サインツは6位となり、これはサウジアラビアGPと並ぶ今季の自己ベスト。また、これで今季3回目のウィリアムズによるトップ6グリッド入りとなった。■ アレックス・アルボンが7位に入り、ウィリアムズとしては今季初めて両ドライバーがトップ7以内から決勝を迎えることに。両者の予選成績は現在3勝3敗で並ぶ。■ フェラーリのシャルル・ルクレールは8番手スタートとなり、今季最も低いグリッド位置。2025年シーズンにおいて、フェラーリのマシンが初めてトップ7外から決勝をスタートすることになる。■ エステバン・オコンは9位で今季初のQ3進出を果たし、ハースにとっては明るい兆しとなった。■ 角田裕毅は、昨年と同じくレーシング・ブルズでのマイアミ予選順位を再現。■ アイザック・ハジャーは11位で、デビュー戦となったオーストラリアGPと同じ順位。なおその際はフォーメーションラップ中にスピンを喫している。■ ルイス・ハミルトンは、フェラーリ加入後初めてQ3進出を逃した。Q2でルクレールに0.058秒届かなかった。■ なお、ハミルトンの今季これまでのベストリザルトはいずれもスプリントによるもので、中国での優勝とマイアミでの3位がそれにあたる。■ 13番グリッドからスタートするガブリエル・ボルトレトは、2025年開幕以来のキャリア最高の予選成績を記録。■ ジャック・ドゥーハンは、アルピーヌのチームメイト、ピエール・ガスリーを初めて予選で上回った。■ 15番グリッドのリアム・ローソンは、今季平均予選順位16.0に対して1つ上の成績。ハミルトンは、今季初めてQ3進出を逃した。■ キック・ザウバーのニコ・ヒュルケンベルグは、直近4戦中3戦で16番グリッドからのスタートとなっている。■ マイアミでQ1敗退を喫するまでは、フェルナンド・アロンソは今季唯一「Q2進出経験はあるがQ3進出はない」ドライバーだった。■ ガスリーは、ドゥーハンに初めて予選で敗れただけでなく、マイアミでチームメイトに敗れたのも初めてのことだ。■ ランス・ストロールは4戦連続でQ1敗退。それでも、2025年シーズンでアストンマーティンにポイントをもたらしている唯一のドライバーである。■ スプリントでの5位フィニッシュは、アストンマーティンにとって2023年カタール以来のスプリントポイント獲得となった。■ オリバー・ベアマンは今週末のSQ1およびQ1で最下位に沈み、ハースの一員として厳しい記録を更新した。