F1マイアミGPスプリントレースは、ハースのオリバー・ベアマン、ウィリアムズのアレックス・アルボン、レーシングブルズのリアム・ローソンに、それぞれ5秒のタイムペナルティが科される波乱の展開となった。その結果、角田裕毅(レッドブル)は6位に昇格した。レースは豪雨の影響でスタートが遅れ、全車がインターミディエイトタイヤでのスタートを余儀なくされたが、路面は急速に乾き、義務的なピットストップがないスプリントながら多くのドライバーがスリックタイヤへの交換を選択した。
■ベアマン、躍進もペナルティで幻にハースのベアマンは、ピット作業後にキック・ザウバーのニコ・ヒュルケンベルグの進路に出る形でピットレーンへ送り出され、ヒュルケンベルグは回避行動を強いられた。この「アンセーフリリース」に対し、スチュワードは映像を確認のうえ、5秒ペナルティを科すことを決定。これにより、20番手スタートから8位まで駆け上がったベアマンは14位に降格し、惜しくもポイント獲得を逃した。ハースはチームメイトのエステバン・オコンもポイント圏外でフィニッシュしており、マイアミでのスプリントはノーポイントに終わった。■アルボン、セーフティカー中の違反で4位から11位にアルボンはセーフティカー導入時に規定された最低タイムを上回れなかったことで5秒ペナルティを受け、4位から11位へと大きく順位を落とした。スチュワードは「路面状況は理想的ではなかったが、危険な状況は発生していない」としてペナルティポイントは科さなかった。■ローソンはアロンソとの接触でペナルティさらに、リアム・ローソンはアストンマーティンのフェルナンド・アロンソとの接触によりスプリントからのリタイアを引き起こした件で、5秒ペナルティと1点のペナルティポイントが課された。■角田裕毅が6位に浮上、レッドブルに貴重な3ポイントこれらの裁定により、レッドブルの角田裕毅が6位に繰り上がり、チームに3ポイントをもたらした。なお、同じくアンセーフリリースによって10秒のペナルティを受けたマックス・フェルスタッペンは、ポイント圏外でスプリントを終えている。ピットレーンでの接触により一時順位を落としたメルセデスのキミ・アントネッリと、アルピーヌのピエール・ガスリーも順位を上げ、ポイント圏内でレースを終えた。スプリントレースの最終順位は、上位3名に変動はなく、4位にジョージ・ラッセル(メルセデス)、5位ランス・ストロール(アストンマーティン)、6位角田裕毅、7位アントネッリ、8位ガスリーという結果となった。2025年F1 マイアミGP スプリント 結果(改訂版)1.ランド・ノリス(マクラーレン)2.オスカー・ピアストリ(マクラーレン)3.ルイス・ハミルトン(フェラーリ)4.ジョージ・ラッセル(メルセデス)5.ランス・ストロール(アストンマーティン)6.角田裕毅(レッドブル)7.アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)8.ピエール・ガスリー(アルピーヌ)9.ニコ・ヒュルケンベルグ(ザウバー)10.アイザック・ハジャー(レーシングブルズ)11.アレクサンダー・アルボン(ウィリアムズ)12.エステバン・オコン(ハース)13.リアム・ローソン(レーシングブルズ)14.オリバー・ベアマン(ハース)15.ガブリエル・ボルトレト(ザウバー)16.ジャック・ドゥーハン(アルピーヌ)17.マックス・フェルスタッペン(レッドブル)DNF.フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)DNF.カルロス・サインツJr.(ウィリアムズ)DNS.シャルル・ルクレール(フェラーリ)
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