メルセデスは9月11日(木)にフランクフルトでフォーミュラEの体制発表を実施。参戦マシン『EQ Silver Arrow 01』のカラーリングを披露するとともに、ドライバーとしてストフェル・バンドーンとニック・デ・フリースを起用することを発表した。昨季、HWA RACELABとともにフォーミュラEへの参戦の準備を進めていたメルセデスは、シーズン6となる2019/2020シーズンよりフォーミュラEへのワークス参戦を開始する。パワートレインは、メルセデスのF1エンジンも担当しているブリックスワースのHPPで設計・開発される。
ドライバーは昨年HWAで1年間フォーミュラEを経験したストフェル・バンドーンに加え、現在F2のチャンピオンシップリーダーであるニック・デ・フリースを起用する。「我々はストフェルとニックという2人の適応能力の高い手ごわいドライバーを起用する。彼らはフォーミュラEでの我々のデビューシーズンで我々とともに引き続き、学び、成長していく」とメルセデス・ベンツ EQ フォーミュラEチームのチームプリンシパルを務めるイアン・ジェームスは語った。「メルセデス・ベンツで、我々は125年間のモーターレースを振り返ることができる。しかし、フォーミュラEはこれまでに出場した他のシリーズと大きく異なることはわかっている」「我々は成功を収めるためにできる限りのことを行っているが、我々が目の前に急な学習曲線があることは承知している」ストフェル・バンドーンは、メルセデス・ファミリーの公式メンバーになることに興奮していると語る。「メルセデスに参加できて本当にうれしい」とストフェル・バンドーンはコメント。「昨年、HWAですでにシリーズのレースを経験している。メルセデス・ファミリーの公式メンバーになったことを非常に嬉しく思いう」「メルセデスの現場への到着は、僕たち全員にとって素晴らしい機会だ。クルマは素晴らしいですね。チームとして達成できることを楽しみにしている。ポテンシャルは非常に大きく、スタートするのが待ち切れない」ニック・デ・フリースにはF2でのスケジュールにはまだ4レースが残っており、最後のレースはサウジアラビアでのフォーミュラEでのデビュー戦の1週間後のアブダビで行われる。「フォーミュラEでメルセデスベンツEQをドライブするよう求められることは非常に特別な気持ちだ。チームが2人のドライバーの1人として僕を選んだことを光栄に思う」とニック・デ・フリースはコメント。「フォーミュラEは、F11以外で最大かつ最もプロフェッショナルなレースシリーズの1つとして既に確立されている素晴らしいプラットフォームだ。素晴らしい機会であり、メルセデスに本当に感謝している。チームから素晴らしい歓迎を受けている。彼らと仕事をするのはとても楽しい」。「でも、最終的には、シーズンが始まればすべてはレーストラックでのパフォーマンスに依存する。フォーミュラEは僕にとってまったく新しいものだ。だからこそ、ルーキーシーズンの目標を自分で設定しようとは考えていない」「本質的に、メルセデスはレースでの勝利とチャンピオンシップトロフィーの候補になることを目指している。うまくいけば、遅かれ早かれそれは実現するだろう。しかし、それまでチームと一緒に真の競争力を得るための急な学習曲線を予想している」