メルセデスF1は2026年F1ハンガリーGP初日のフリー走行で、フェラーリに対して明確な後れを取る結果となった。ジョージ・ラッセルはFP2を5番手で終えたものの、トップのルイス・ハミルトンから約1秒差。ランキング首位のアンドレア・キミ・アントネッリも予選シミュレーションをまとめ切れず13番手に沈んだ。今季ここまで全戦でポールポジションを獲得してきたメルセデスF1だが、ハンガロリンクでは一発の速さに苦戦。一方でロングランには手応えを得ており、チームは一晩でのセットアップ改善に期待を寄せている。
フェラーリ優勢を認めたラッセル「かなり強い」ジョージ・ラッセルは、再舗装された路面や強い風の影響で、多くのドライバーが苦戦した一日だったと振り返った。「今日はみんなにとって少し奇妙な一日だったと思う」「ブダペストは運転していて素晴らしいサーキットだけど、コースの半分が再舗装された。かなりバンピーだし、最終コーナー付近では路面が崩れ始めている場所もあって、かなり独特なフィーリングになっている」ラッセルは、予選ペースには満足していない一方で、決勝を見据えたロングランには希望を見いだしている。「一発のペースは良くなかった。でもロングランはもっと競争力があった」「フェラーリが強そうだという事前の予想は、その通りになった。彼らは本当に、本当に強かった」さらに、今週末のハンガロリンクは例年以上にタイヤマネジメントが重要になると説明した。「今週末はまったく違う戦いになる。パワーユニットはこの短いコースでも非常に力強く、すべてのコーナー立ち上がりで350kWを使うからリアタイヤへの負荷が非常に大きい」「チームとしてやるべきことは多い。現時点ではフェラーリが全員より一歩リードしている」「キミも僕もクルマにはまったく満足していなかったし、改善できる余地はある。今日は風も非常に強く、その向きも変わっていくはずだから、それによって状況も大きく変わると思う」メルセデスF1の課題は予選一発の速さ副代表のブラッドリー・ロードは、最大の課題は低燃料時のパフォーマンスだと分析した。「問題はグリップ不足と、一発のバランス不足だ」「両ドライバーともフロントの反応を少し抑えて、このコースで理想となる穏やかなアンダーステアのバランスを探る必要があった」「ただ、その挙動はかなり不安定で扱いづらかった。新しい舗装も難しく、おそらく新品タイヤを最適な作動温度に入れられていなかったことが原因だろう」一方で、決勝シミュレーションは悲観する内容ではなかったという。「ロングランではかなり安定していたし、フェラーリやフェルスタッペン、マクラーレン勢とも十分戦えるペースだった」「つまりクルマ自体は悪くない領域にある。ただ、一発の速さを引き出すことができていない」全戦ポール継続へ「徹底的に原因を探る」メルセデスF1は今季ここまで全グランプリでポールポジションを獲得している。しかしロードは、その記録がハンガリーで途切れる可能性を認めながらも、最後まで改善を目指す姿勢を強調した。「ここまでどのサーキットでも競争力のあるクルマを用意できていた。そして全戦でポールポジションを獲得できた」「もちろん、こうした連続記録はいずれ終わるものかもしれない。しかし、それがハンガリーにならないよう全力を尽くす」「今夜はやるべきことが山積みだ。頭を悩ませることになるが、FP3までに大きな改善を見つけたい」また、シルバーストンやスパでラッセルを悩ませたストレートスピード不足については、すでに解決できたとの見解も示した。「今日は両マシンを同条件で比較できなかったので最終的な結論ではない」「それでも、問題は解消できたと確信している。もはやジョージのパフォーマンスを妨げる要因ではない」予選で本来の速さを取り戻せるかどうかが、メルセデスF1の連続ポール記録継続を左右することになりそうだ。