メルセデスF1の将来に不安材料が浮上した。元F1ドライバーのラルフ・シューマッハは、親会社であるメルセデス・ベンツ・グループが大規模なコスト削減に直面しており、その影響が長期的にはF1活動にも及ぶ可能性があるとの見方を示した。メルセデスは現在もF1を代表するトップチームの一つだが、ドイツの自動車業界全体が厳しい経営環境に置かれている。シューマッハはフォルクスワーゲンやアウディだけでなく、メルセデスも同様の課題を抱えていると指摘している。
ラルフ・シューマッハ「メルセデス親会社も重大な問題」ドイツの『Backstage Boxengasse』で、フォルクスワーゲンが将来的にもアウディのF1参戦を支えられるのかと問われたラルフ・シューマッハは、問題はVWグループだけではないと語った。「それはVWだけの話ではなく、今はすべての大企業に共通する問題だ」さらに、メルセデスについても厳しい状況にあると明かした。「僕が聞いている限りでは、シュトゥットガルトに本拠を置くもう一つの会社(メルセデス)も、この件では今かなり重大な問題を抱えている」続けて、メルセデス・ベンツ・グループCEOのオラ・ケレニウス氏が厳しい立場に置かれていると説明した。「オラ・ケレニウスは、僕が聞いている限りでは、コスト削減策を巡ってかなり批判を受けている」「今のドイツでは至る所で同じことが起きている。すでに2万人の製造業の雇用が失われた。信じられないほど大きな数字だ」メルセデス・ベンツは人件費抑制策として、賃金を据え置いたまま週労働時間を35時間から40時間へ延長する施策を打ち出しており、従業員による抗議活動も発生している。F1人気は永遠ではないと警鐘シューマッハは、現在のF1人気やチーム価値が永続するとは考えていないという。「以前から言っていることだが、このブームのあとには、F1は最終的に少しずつ魅力を失っていくと思う」「そうなればチームの価値も大きく下がるだろう。今の評価額は現実離れしていると思う」「経済の実態を無視して、いつまでも成長し続けることはできない」現在のところメルセデスがF1撤退を検討している事実はない。しかし、親会社が進めるコスト削減やドイツ自動車業界を取り巻く経済環境を踏まえ、シューマッハは長期的な視点でF1ビジネスそのものの持続性に警鐘を鳴らした形だ。
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