アンドレア・キミ・アントネッリは、2026年F1第9戦イギリスGPで優勝争いを演じながらも、終盤のマシントラブルによって勝利のチャンスを失った。メルセデスはレース後、その原因が左フロントのホイールシールドの破損だったことを明らかにした。レースではシャルル・ルクレールを追い詰めるペースを見せていたが、トラブル発生後はステアリング操作に大きな支障を抱えながら走行を続けた。チーム代表のトト・ヴォルフは、シミュレーションでは残り6周で首位に追いつく可能性があったと明かし、「勝てるレースだった」と悔しさをにじま...
左フロントのホイールシールド破損が原因アントネッリはスタートでフェラーリ勢に先行を許したものの、新しいタイヤを武器にルクレールとの差を急速に縮め、優勝争いの最中にあった。しかし終盤、左フロントのホイールシールドが破損。修復のため2度のピットストップを余儀なくされ、順位を大きく落とした。ヴォルフはレース後、トラブルの状況について次のように説明した。「ホイールシールドが壊れてしまった」「ブレーキダクトなのか、ケーキ缶(ブレーキ周辺の保護パネル)なのか、ホイールシールドなのか。何かがそこに挟まってしまい、そのせいでステアリングを切ることができなくなったようだ」「実際にマシンは見たが、まだ原因ははっきりしていない。ファクトリーへ持ち帰って分解し、どこで何が起きたのか、なぜこれほど大きな影響が出たのかを調査する」 この投稿をInstagramで見る FORMULA 1®(@f1)がシェアした投稿安全面を懸念しながらも完走を目指したアントネッリは大きなダメージを抱えたまま走行を続け、9位でフィニッシュした。しかし、マシンを白線内に収めることが難しくなった影響で複数回のトラックリミット違反を犯し、5秒加算ペナルティを受けた結果、最終順位は16位まで後退した。ヴォルフは、本来ならリタイアを判断していても不思議ではなかったと振り返る。「私だったら残り10周の時点で安全上の理由から止めていたと思う」「ただ、サスペンションは問題なさそうだった。一周一周を生き延びるような状態だったが、本人は『走り続けられる』と言っていた」また、ペナルティについても理解を示しつつ、状況を考慮してほしいとの考えを語った。「FIAにとって判断は難しいと思う。本当にマシンが大きく壊れていたなら、ピットへ戻るべきだったという見方もある」「今回はマシン全体は問題なく、ステアリング操作だけが極めて困難だった。そうした事情を考慮してもらえればと思うが、どういう判断になるかは分からない」なお、ヴォルフはペナルティ取り消しの可能性にも言及していたが、メルセデスは最終的に異議申し立ては行わず、この件は終了したとされている。シミュレーションでは残り6周で首位に到達ヴォルフはF1 TVの取材で、トラブルがなければアントネッリが優勝していた可能性は十分にあったと明かした。「シミュレーションでは、残り6周でシャルルに追いつく計算だった」「タイヤのアドバンテージも非常に大きく、レース終盤は最高の勝負になっていただろう」「ただ、モータースポーツは機械のスポーツだ。こういうことは起こり得る」優勝目前で発生した予期せぬメカニカルトラブルは、アントネッリにとって大きな痛手となった。それでもメルセデスは原因究明を進めており、今後同様のトラブルを防ぐための詳細な調査を行う方針だ。【関連】・F1イギリスGP 決勝展開:ルクレール今季初勝利 幻となった最終ラップ決戦
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