2026年F1第8戦オーストリアGPで2位表彰台を獲得したアンドレア・キミ・アントネッリについて、メルセデスF1代表のトト・ヴォルフは、序盤の焦りが優勝を逃す大きな要因になったとの見方を示した。ポールポジションから優勝したチームメイトのジョージ・ラッセルに対し、アントネッリは4番グリッドから追い上げる展開となったが、レース序盤に複数回コースオフを喫し、その間に貴重なタイムを失った。
ヴォルフ「勝負を急ぎすぎた」アントネッリは予選Q3で黄旗区間をダブルイエローと誤認して大きく減速したことで、本来ならフロントロウを争えるペースがありながら4番手スタートとなった。決勝ではフェラーリ勢を攻略しながら前方を追う展開となったが、オープニング2周だけで3度コースアウトするミスを犯した。ヴォルフは、この積極性自体は評価しつつも、勝負を急ぎすぎたことが結果に響いたと語った。「序盤の数周で勝負を決めようと少し焦りすぎていたと思う。その代償は非常に大きかった」「でも、その熱意は私は好きだ。ターン3の上りでは、おそらく30メートルほどブレーキングが遅すぎたし、ターン1でも同じだった。それでいいんだ」さらにヴォルフは、若いドライバーの成長には積極性が不可欠だと持論を展開した。「以前にも言ったが、我々は常に全力で攻めるドライバーを求めている。ロバを速く走らせることはできないが、競走馬を落ち着かせることはできる」アントネッリも反省「最初のスティントで数秒失った」アントネッリ自身も、レース後には序盤の走りを反省した。「最初の数周は少し興奮しすぎていた。間違いなく良い走りではなかった」「ミスが多すぎたし、ミディアムタイヤで走った最初のスティントでは、そのミスだけで3〜4秒は失ってしまった。ブレーキにも苦しんでいた」一方で、ハードタイヤへ交換した後は流れを立て直し、終盤にはトップ2へ迫る力強いペースを披露した。「タイヤ交換後は気持ちをリセットできて、最後は本当に良いペースだった。ただ、追い上げを始めるのが少し遅すぎた」「自分自身、まだ改善すべきことはたくさんある。とにかくミスを減らしていきたい」アントネッリは最終的にラッセルから1.9秒差の2位でフィニッシュ。ドライバーズランキング首位は維持したものの、ラッセルとの差は40ポイントに縮まった。序盤の数回のミスがなければ、優勝争いの行方は違ったものになっていた可能性もある。
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