メルセデスF1代表のトト・ヴォルフは、ジョージ・ラッセルが2027年シーズンもチームに残留することを明言し、マックス・フェルスタッペン獲得の可能性を事実上否定した。近年はフェルスタッペンとメルセデスを巡る憶測が絶えず、ラッセルの去就にも注目が集まっていた。しかし、ヴォルフはオーストリアGPのフリー走行後、現在のドライバーラインアップを変更する考えはないと強調し、ラッセルとキミ・アントネッリのコンビに強い信頼を示した。
ヴォルフ「ラインアップを変えるつもりはない」2026年シーズンのメルセデスはコンストラクターズ選手権をリードしており、ここまでわずか1戦しか勝利を逃していない。そのため、トップドライバーにとって魅力的な移籍先とみられており、フェルスタッペンとの関係もたびたび取り沙汰されてきた。アントネッリは現在の契約が2026年末までとなっている一方、ラッセルは2027年末まで契約を結んでいる。それでも、フェルスタッペン加入が実現した場合にはラッセルがシートを失うのではないかとの見方があった。しかし、ラッセルが「来年も間違いなくメルセデスにいる」と発言したことについて質問されたヴォルフは、『Sky Sports F1』で次のように語った。「そうだ。我々はラインアップを変えたいとは思っていないし、そのことはジョージにも伝えている」「このラインアップは我々にとって非常に良いものだと思っている。2人とも本当に満足している」一方で、フェルスタッペンが2027年に向けてマクラーレンと水面下で接触したとの報道も浮上している。ただし、現時点では市場の状況を探っている段階とみられている。ラッセルへの揺るがぬ信頼ラッセルは開幕戦オーストラリアGPで圧倒的なパフォーマンスを見せたものの、その後は優勝から遠ざかっている。しかし、その要因はセーフティカーのタイミングや信頼性トラブルによる不運が大きく、自身のパフォーマンスが問題だったケースは少ない。こうした状況でも、ヴォルフはラッセルへの評価はまったく変わっていないと説明した。「彼はうまく対処している」「ここ1日半は難しい状況だったが、最終的にはFP3で最速だった」「本当に僅かな差の世界だ。大切なのは自信を持ち続け、自分のドライビングを信じ、セットアップについてメカニックと下した判断を信頼することだ」「そして多くの場合、それだけで十分なんだ。ただ走ればいい」「彼は誰かに自分の速さを証明する必要はない。我々は彼にスピードと能力があることを知っている」今回のヴォルフの発言により、少なくともメルセデスは2027年に向けて現在のラッセルとアントネッリの体制を維持する方針を明確にした。フェルスタッペンを巡る移籍の噂は続いているものの、メルセデスが獲得に動く可能性は現時点では大きく後退した形となった。
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