メルセデスF1代表のトト・ヴォルフが若手起用で「復讐」を果たそうとしている――そんな見方が、元ハースF1チーム代表ギュンター・シュタイナーによって示された。開幕3戦で2勝を挙げたキミ・アントネッリは、現在ドライバーズランキング首位に立っており、ジョージ・ラッセルとのチーム内タイトル争いが現実味を帯びている。
ヴォルフのマネジメントは「完全に平等」シュタイナーは、メルセデスが今後チーム内で優劣をつける可能性を否定し、両ドライバーを公平に扱う姿勢を強調した。「ジョージに対して特別なマネジメントは必要ないと思う。彼は自分の力でやれるドライバーだ」「トトは2人を平等に扱っている。かなりフェアだ。ジョージもメルセデス育成出身で、キミも同じくメルセデスの育成出身だからだ」メルセデスはアントネッリをカート時代から囲い込み、自前のスター育成を長期的に進めてきた。その成果が、2026年シーズン序盤で早くも結果として現れている。フェルスタッペン獲得失敗が影響かこうした戦略の背景には、かつての「取り逃し」があるとシュタイナーは見る。メルセデスは過去にマックス・フェルスタッペンの獲得を狙っていたが、フェルスタッペンは2015年のF1シートを保証されたレッドブルを選択した。シュタイナーは、この経験が現在の判断に影響している可能性を指摘する。「キミに関しては、トトはフェルスタッペンを逃した当時のことをまだ考えているはずだ」「これは彼にとってちょっとした“復讐”なんだ。『次のスーパースターは自分が手に入れた』ということだ」最優先はあくまでチームの勝利もっともシュタイナーは、ヴォルフが個人的な感情でチーム運営を歪めることはないと強調している。「トトはどちらか一方をひいきするような人物ではない」「彼にとって一番重要なのは、チームが勝つことだ。それがすべてだ」アントネッリの急成長とラッセルの安定感が並び立つ現在のメルセデスは、“理想的な内部競争”を維持している。過去の取り逃しを糧に築かれた育成戦略が、いまタイトル争いという形で結実しつつある。
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