メルセデスの育成ドライバーであり、2025年F1アカデミー王者のドリアーヌ・ピンが、F1マシンテスト実現に向けて大きく前進している。チーム代表トト・ヴォルフがテスト実施を承認したことで、これまで“将来の可能性”にとどまっていたプランが、現実的なステップへと移行しつつある。
シミュレーターでの高評価が決定打にピンは現在、メルセデスの開発ドライバーとしてブラックリーの拠点に所属しながら、シミュレーター作業を中心にチームへ貢献している。今回のテスト計画の背景には、そのシミュレーターでのパフォーマンスがある。チーム内部では極めて高い評価を得ており、実車テストへ進むだけの根拠が揃ったと判断された。「そう言っていました」とピンは語り、ヴォルフからテストの約束があったことを明かした。「もちろん、まずはシミュレーターの進み具合を見る必要がありましたし、それが次のステップでした。でもシミュレーターはうまくいっていました。本当にとてもうまくいっていて、それがプライベートテストで実車をドライブする機会を与えるというアイデアにつながったんです」“F1到達”へ向けた現実的なステップこのテストは単なるプロモーションではなく、ピンにとってはキャリアにおける重要な節目となる。女性ドライバーとしては、2014年にレース週末へ参加したスージー・ヴォルフ、2023年にアストンマーティンでテストを行ったジェシカ・ホーキンスに続く存在となる可能性がある。「もちろん自分でも強く望んでいます。実際にマシンをドライブするチャンスが欲しいですし、自分にポテンシャルがあることを証明したいんです。目標はF1に行くことですから」「だから実車に乗る前に、完全に準備が整っている状態にしておきます」テスト実現へ残る最終段階すでに計画は具体化しつつあるが、現時点ではまだ細部の準備が残されている。シートフィッティングなどの最終的な調整は完了しておらず、実際の走行に向けた最終段階に入っている状況だ。「まだできていません」とピンは笑顔で語り、シートの準備がこれからであることを明かした。2026年シーズンが進むなかで開発ドライバーとしての役割も拡大しており、実車テストの実現は時間の問題とみられる。シミュレーターから実戦へ――その転換点は、すでに目前に迫っている。
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