メルセデスのトト・ヴォルフが、F1の現役チーム代表として最長在任記録を持つ人物となった。レッドブルがクリスチャン・ホーナーの即時解任を発表したことを受け、ヴォルフがその座を引き継いだ形だ。2004年末、レッドブルはジャガーF1チームを買収し、当時31歳だったホーナーを2005年からチーム代表に起用。F1史上最年少のチーム代表としてキャリアをスタートさせたホーナーは、その後20年間にわたりチームを率い、6度のコンストラクターズタイトルと8度のドライバーズタイトル(計14冠)、124勝をチームにもたらした。
しかし、2025年シーズンの途中となる7月9日、レッドブルはホーナーの即時解任を発表。後任には姉妹チームの前代表であるローラン・メキースが就任した。これにより、2013年1月21日にメルセデスのチーム代表に就任したトト・ヴォルフが、12年173日で現役最長のチーム代表となった。以下は、2025年時点のF1チーム代表と在任期間の一覧だ。【2025年F1チーム代表 在任期間一覧】1.メルセデス:トト・ヴォルフ(2013年1月21日就任)在任12年173日2.マクラーレン:アンドレア・ステラ(2022年12月13日就任)在任2年212日3.フェラーリ:フレデリック・バスール(2023年1月9日就任)在任2年185日4.ウィリアムズ:ジェームス・ボウルズ(2023年2月20日就任)在任2年143日5.ハース:小松礼雄(2024年1月10日就任)在任1年184日6.アストンマーティン:アンディ・コーウェル(2025年1月10日就任)在任0年183日7.ザウバー(アウディ):ジョナサン・ウィートリー(2025年4月1日就任)在任0年103日8.アルピーヌ:フラビオ・ブリアトーレ(2025年5月6日就任)在任0年67日9.アルピーヌ:スティーブ・ニールセン(2025年7月4日就任)在任0年8日10.レッドブル:ローラン・メキース(2025年7月9日就任)在任0年4日11.レーシングブルズ:アラン・パーメイン(2025年7月9日就任)在任0年4日レッドブルの内紛が続く中、トト・ヴォルフのリーダーシップと継続性がより際立つ形となっており、F1における彼の存在感はいっそう強まっている。