メルセデスF1のチーム代表を務めるトト・ヴォルフは、最近のマクラーレンの目覚ましい進歩が、チームに前進し続けることができるという「励みになっている」と語った。マクラーレンはオーストリアで3段階の開発プログラムを導入し、MCL60のパフォーマンスを大幅に向上。シルバーストンではランド・ノリスとオスカー・ピアストリが予選2位と3位、決勝でもそれぞれ2位と4位でフィニッシュした。
今週末のハンガリーGPを前に、トト・ヴォルフはレッドブルの後方で走行順位の変動が続いていること、アストンマーティンやフェラーリと並ぶ直接的なライバルにマクラーレンがいることを指摘した「シルバーストンでは、我々は最も近いライバルを上回った」とヴォルフは語った。「レース当日は良いパフォーマンスを発揮した。表彰台を獲得し、ランキング2位のアドバンテージを広げることができた」「しかし、順位はほぼ毎週末変動している。上位との差を縮め、勝利を目指して戦うには、パフォーマンスを向上させ続ける必要がある」「最近、いくつかのチームが大きく順位を上げている。これにより、一部のチーム、特にマクラーレンが我々との戦いに加わることになった」「これは印象的なことであり、我々も進歩を続けることができるという励みになっている。我々はその挑戦を楽しんでいるし、いずれは自分たちのステップをもたらすだろう」ヴォルフによると、メルセデスはシルバーストンで見せた勢いをハンガリーでも発揮するのが狙いだという。過去にメルセデスはハンガロリンクで好成績を収めており、2013年、ルイス・ハミルトンはメルセデスとのF1初勝利を収めた。その後、7度のワールドチャンピオンはチームにさらに4勝をもたらした。。ハンガロリンクはシルバーストーンとはまったく異なる性質のサーキットだ。我々の最新のアップグレードが、長い半径を持つ低速コーナーでどのようなパフォーマンスを発揮するのかを探るのは興味深い」とヴォルフは付け加えた。「昨年のハンガリーでは、ジョージがF1初ポールポジションを獲得し、チームもダブル表彰台を獲得した」「今回のレースはルイスが我々とともに初めて優勝してから10年を記念するものでもあり、良い思い出が詰まったサーキットだ」「今回もまた力強いパフォーマンスを見せられることを願っている。シルバーストンからの前向きな勢いに乗って、ライバルたちと戦いたいと思っている」