メルセデスGPは、F1スペインGP決勝レースで、ミハエル・シューマッハが4位、ニコ・ロズベルグは13位だった。6番グリッドからスタートしたミハエル・シューマッハは、ピットストップでジェンソン・バトン(マクラーレン)をかわし、その後はバトンを猛攻をなんとかしのぎ、今季最高となる4位でフィニッシュした。8番グリッドからスタートしたニコ・ロズベルグは、ピットストップで右フロントタイヤがはまらないというトラブルもあり大きく順位を落とし、後半オプションタイヤに履き替えて巻き返しを図ったが、13位フィニッシュに終わった。
ミハエル・シューマッハ (4位)「レース前には、我々が表彰台に絡むことはないと思っていたが、スタートからフィニッシュまで、非常にエキサイティングなレースをすることができた。特にオーバーテイク後はポジションをキープするために素晴らしいファイトができた。だが、守備は良かったが、攻めの姿勢に転じられなかったので、今日の結果に完全に満足しているわけではない。ポジションを上げるには、ライバルの信頼性に問題が出るよう希望しなければならなかったが、それは本来したいことではない。ジェンソンとのファイトも面白かったが、オーバーテイクを許さないことしかできなかった。上位陣とのギャップはあまりにも大きく、フィニッシュ後に手応えを感じることもできなかった。来週末はモナコだ。サーキット特性がメルセデスGPのマシンに合うことを期待したい」 ニコ・ロズベルグ (13位)「今日のレースは、僕が望んだ展開ではなかった。ポイント圏外でフィニッシュするのは今季初。あまり嬉しいことではない。マシンに施したアップグレードによってパフォーマンスが向上すると期待したが、そうはならなかったようだ。予選でもベストを尽くしたものの、8番グリッドからのスタートは不本意だった。スタート直後は、ロバート(クビサ:ルノー)のサイドが空いていたので、そこにノーズを入れたが、きっと彼には僕が見えていなかったのだろう。こちらが押し出されてコースアウトする羽目になった。また、初回ストップでトラブルが発生し、また順位を落としてしまった。悔いが残る週末になった。なぜこれまでのペースで走れなかったのか、原因を究明する必要がある」ロス・ブラウン「ミハエルがいい仕事をしてくれた。チームスタッフの仕事も素晴らしかった。ミハエルは、過去3戦の結果を踏まえて、スペインGPのレースウィークエンドでは一貫していい走りを見せてくれた。その結果として、復帰後最高位でフィニッシュした。ニコにとってはかなり厳しい展開だった。なぜそうなったのか、詳しく精査したい。マシンパフォーマンスを一段向上させられたものの、ライバルも進歩しているようだ。現在の進歩では、まだ我々が望んだ姿にはなり得ないようだ。だが、この先もハードワークを予定している。我々には十分な能力とリソースがあるので、必ずやギャップを切り詰められると確信している。ただし、タフな戦いは覚悟しておくべきだろう」 ノルベルト・ハウグ「ミハエルが獲得した4位が、現時点で望める最高のリザルトだと言わざるを得ない。それにしても、今日のミハエルは素晴らしかった。決意溢れるオーバーテイクを見せた後、ディフェンディングチャンピオンであり、現ポイントリーダーのジェンソン・バトンを完全に封じ込めた。しかしながら、現在のスピードでは、予選はおろか、レースでも上位を争うことができない。ニコは、オープニングラップでライバルが予想外の動きを示したため、4つ順位を落としてしまった。今後もパフォーマンス向上に取り組む所存だが、一朝一夕に成し遂げられるものではない。徐々にレベルアップするしかないだろう。過去5戦を振り替えると、メルセデスGPのベストリザルトは、5位、5位、3位、3位、4位と比較的安定している。悪くない結果ではあるものの、我々の目標はあくまでも優勝であって、それなりの順位でフィニッシュすることではない」関連:F1スペインGP:マーク・ウェバーが今季初優勝!
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