トト・ヴォルフは、メルセデスF1が2023年の世界選手権を制覇する可能性をすでに捨てている。同じオーストリア人のヘルムート・マルコは、バーレーンでの開幕戦の後、もしレッドブルがメルセデスと同じ立場であれば、その差を取り戻すのに「3~4レースはかかるだろう」と語った。
しかし、ヴォルフは別の策を講じている。それは、チームがまったく新しいクルマの「コンセプト」で別のルートに向かうため、シーズン全体を捨てるというものだ。「バーレーンを終え、今年はレッドブルがすべてのレースで勝つと信じている」とトト・ヴォルフはOsterreichに語った。しかし、バーレーンのチェッカーフラッグを受けた直後のServus TVで、ヴォルフは、実際にはチャンピオンシップのためにチャージを続ける計画であると語った「だが、今年という意味ではない」とトト・ヴォルフは明言した。「今年については、もはやそうではない」実際、オーストリアのラジオORFで、トト・ヴォルフはこう言った。「我々のクルマはゴミ箱に捨てることができる」「1つのチームが何マイルも先を行っている。彼らはタイヤを消耗させることもなく、競争相手を翻弄している」メルセデスF1にとってもうひとつの選択肢は、「ゼロサイドポッド」というコンセプトを捨てて、レッドブルやアストンマーティンのようなアプローチを試みることだ。「それはできるかもしれない」とヴォルフは言う。「だが、ただ陽気にサイドポッドをつけることはできない。気流がすべてだ」「我々のマシンは無駄がないが、速くはない」「昨年は、我々のマシンはどんどん良くなって、レースに勝てるようになった。だから、このコンセプトを貫くことにした」「そして、新しいシーズンが始まると、突然、何もかもがうまくいかないことがわかった」元レッドブルのデビッド・クルサードは、2023年のたった1レースで新型メルセデスを "残酷 "に非難するヴォルフの発言に驚いている。「数日間のテストとバーレーンでの3日間で、クルマはまだ6日間しか生きていない。彼がどこからそんなことを言い出したのか分からない」とデビッド・クルサードはChannel 4に語った。「デザインチームにとっては、大きな痛手となるようなものだ。だが、サイドポッドに関しては、まったく違う戦略を持っている。彼らは今、明らかに群れについて行かなければならない」