メルセデスF1チームは、2023年F1バーレーンGPの予選で、ジョージ・ラッセルが6番手、ルイス・ハミルトンが7番手だった。予選が始まり、メルセデスが上位に食い込んできたときは、なんとか大きなステップアップを果たしたように見えた。しかし、Q3では、他のマシンがエンジンをかけ始めると、メルセデスはやや後退した。しかし、メルセデスの2人は、この厳しい戦いの中で前進していくための努力を惜しまないだろう。
ジョージ・ラッセル(6位/1分30秒340)「今日は予想以上に良かった。昨日の後だからね。僕たちは厳しい金曜日を過ごした。一晩で少しはパフォーマンスが上がると思っていたけど、期待以上の結果を得ることができた。僕たちが行った変更にとってコンマ1秒は見つけられるかもしれないと思っていたけど、コンマ5~6秒に近いタイムが出たので、その理由を完全に理解する必要がある。ポジティブなニュースだけど、FP3以降はパフォーマンスを最大化することだけに集中した。クルマはいい感じで走れているので、W13のときよりもずっといいスタートラインに立っている。今は問題解決よりも、グローバルなパフォーマンスを高めることに集中できる。明日は、3位争いをするいい位置にいる。フェラーリが1周のペースでは最速のクルマだったはずなのに、予選でフェラーリからコンマ3秒差というのはポジティブだ。ダークホースはフェラーリよりもフェルナンド(アロンソ)かもしれないね」ルイス・ハミルトン(7位/1分30秒384)「今日は結果的にもっと悪い結果になるかもしれないと思っていた。一晩で素晴らしい仕事ができたし、FP3ではクルマのフィーリングがずっと良くなった。全体として、予選はOKだった。昨日はQ3に入るのに苦労するかもしれないと思ったけど、そうではなかった。僕たちは戦いの中にいた。昨年と同じレースペースがあるかどうかはわからないけど、レッドブルの後ろのグループの中で戦えることを期待している。すべてはロングランでのペースがどうなるかにかかっている。アストンマーティンのことは純粋にうれしい。彼らの進歩やステップを見るのは素晴らしいことだ。フェルナンドは僕よりずっと長い間ここにいるから、彼がまたミックスに加わってくれるのはいいことだ。きっといいレースができるはずだ」トト・ヴォルフ(メルセデス・ベンツ・モータースポーツ責任者)「Q3の最後に新しいソフトタイヤを1本しか走らせなかったことを考えると、最前線とのギャップは馬鹿げているわけではない。とはいえ、これは我々が望んでいる位置ではないし、冬の間に目指していたものでもない。ギャップはわかっているし、何を見つけるか、あるいは勝つためにはそれ以上が必要なこともわかっている。両ドライバーとも最後の走行でクリーンなラップを刻むことはできなかった。あとコンマ5秒はあっただろうが、それほど大きな変化はなかっただろう。2台ともアロンソを追い抜くことができたかもしれないが、これが我々の現状だ。我々は自分たち自身に対して、そして自分たちが達成しなければならないことに対して、とても批判的だ。我々のチームには聖域というものは存在しないし、すべてに目を向けている。チーム全体がそう考えているので、とにかく頭を整理して、ここから先のステップを考えなければならない。その前に明日のレースだ。上位に進出するために、全力を尽くす」アンドリュー・ショブリン(トラックサイドエンジニアリングディレクター)「明らかにポールポジションから大きく離れてしまったことは残念だが、昨日はもっと離れているように見えた。一晩かけた変更にクルマが応えてくれたのは心強い。高速コーナリングなど、いくつかの問題点を改善することができた。午前中のセッションでは、暑いコンディションを考えれば、クルマの挙動は予想通りだった。予選に向けて微調整を行い、序盤はかなりいい位置につけているように見えた。セッションが進むにつれて、他のマシンの少しペースを上けてきたようだ。また、予選の最後のほうはタイヤが1セットしかなかったので、その分ギャップが大きくなってしまったが、それを縮めるために懸命に努力していく。直進スピードは強そうだし、デグラデーションもそれなりのところにあるようだ。レッドブルには手が届かないが、フェラーリやアストンマーティンとレースができればと思う」
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