メルセデスF1チームのトラックサイドエンジニアリングディレクターであるアンドリュー・ショブリンは、レッドブルのクリスチャン・ホーナーによる2023年の空力テスト時間の10%短縮が「膨大な」「過酷な」ペナルティであるという主張は「大袈裟」だと語る。レッドブル・レーシングは、F1のコストキャップ規制に違反したことが発覚し、FIA(国際自動車連盟)と罰金700万ドルと風洞テスト時間を10%短縮することで合意した。
だが、クリスチャン・ホーナーは、この決定に怒っており、来年は0.25~0.5秒のラップタイムを失う可能性があると主張している。チャンピオンチームとなったレッドブル・レーシングはコンストラクターズランキングに基づいて最大許容風洞時間は70%となる予定だったが、ペナルティの結果、63%に短縮される。これは、レッドブル・レーシングが、許容量の115%を享受することになる最下位のウィリアムズと比較して、風洞で許可される時間がほぼ半分であることを意味する。しかし、アンドリュー・ショブリンは、チームがチャンピオンシップのどこでフィニッシュしたかに応じて、風洞時間はすでにスライドスケールで与えられているため、ペナルティはレッドブルが考えているほど悪いとは考えていない.「つまり、そのペナルティの規模は、チャンピオンシップで1つだけ上位にいた場合に失うものよりもはるかに大きというわけではない」とアンドリュー・ショブリンは語った。「順位を2つ上げたときのペナルティほど大きくはない。したがって、それを過酷だと表現するのは大袈裟だと思う」レッドブル・レーシングのヘルムート・マルコも、このペナルティを非難し、「非常に競争上で大きな不利」と呼んでいる。しかい、2023年のレギュレーションはかなり安定しているため、RB18の競争力を考えると、コンセプトを変更するかどうかはチームの問題になるとアンドリュー・ショブリンは考えている.「実行数を減らすと、コンセプトを開発する際の自由が制限されるが、現在、十分に検討された規制の中にある」とアンドリュー・ショブリンは説明した。「しかし、もっと効率的でなければならないのは間違いない。だが、それが0.5秒だったとしたら、グリッドの後ろにいるチームは、前にいるチームよりも3秒以上アドバンテージがあることになるが、そうではなかった」「だが、それはその年にどれだけうまく決断を下すかにかかっている。私なら0.1秒または0.1秒よりも少し大きいと考えるだろう…たぶん、上現実的には0.2秒が犠牲となる上限だ」「1週間かそこらで、4回か5回の走行しか変わらないと思う。座って計算したことがないので、正確な数はわからない。だが、私が言ったように、間違ったコンセプトを選択し、バックトラックする必要がある場合は、犠牲を払うことなる。さまざまな道を探求する自由を奪っていく」