メルセデスF1のチーム代表を務めるトト・ヴォルフとトラックサイドエンジニアリングディレクターを務めるアンドリュー・ショブリンが、2022年F1第5戦マイアミGPの予選を振り返った。今大会に向けて、フロントウィングエンドプレートに変更を加えつつ、新しいリアウィングとビームウィングを導入。ドラッグを軽減させるとともに、課題であるポーパシングの解消を狙った。
その効果は、ジョージ・ラッセルがトップタイムを記録した金曜日のフリー走行で発揮されたようだったが、土曜日になると再び激しいバウンシングが発生。予選ではルイス・ハミルトンがQ3進出を果たして6番手だったが、ジョージ・ラッセルはQ2で敗退して12番手だった。「今日の予選が満足のいくものではなかったのは確かだ」とメルセデスF1のチーム代表を務めるトト・ヴォルフは語った。「P6とP12は我々が本来いるべき場所ではなく、昨日の堅実な金曜日の後に我々が思っていた場所でもない」「一部のセッションでパフォーマンスが垣間見られたが、それでもすべてをまとめることはできていない。」「金曜日から良い基準点を得ることができた。理解と開発を続ける必要がありますが、現時点で進まなければならない茨の道があることは明らかだ」トラックサイドエンジニアリングディレクターを務めるアンドリュー・ショブリンは「昨日の楽観主義が正当な理由のように思われたことを考えると、今日はいくつか厳しいセッションがあった」とコメント。「なんらかの理由で、私たちは一日中リアグリップを欠いており、それによってドライバーにとって非常に予測不可能な車になった。バランスとバウンシングの両方を改善するために予選にむけていくつかの変更を加えたが、それでも問題があり、リアがスライドし始めるとすぐにオーバーヒートした」「ここで、6番手と12番手のスターティングポジションを最大限に活用する必要がある。昨日のロングランのデータは赤旗のためにほとんどないが、それはすべてのチームで同じことだ。今日と同じくらい暑い場合は、デグラデーションとオーバーヒートが重大になるだろう。それは戦略にチャンスを生み出す可能性があるが、最終的に大きな要因はレースペースとオーバーテイクが可能かどうかだ」