レッドブルF1が指摘したメルセデスF1の“ミニDRS”リアウイングを捕らえた動画が拡散している。このF1ブラジルGPの映像では、マシンが加速してウイングに空気圧がかかると、リアウイングの下側のメインブレートが曲がって、上部のメインプレートとの間に隙間が大きくなっていることが確認できる。
映像はDRSオープン時だが、クローズ時にも下側のエンドプレートが同じ動きをして“ミニDRS”の効果を得ているとされている。*Proof* THE MERCEDES F1 REAR WING IS ILLEGAL!!!Here’s footage from the 2021 Brazilian GP #44.@fia, you can clearly see by looking at the corner of the lower wing flap, that as the car builds up speed the flap angles downwards.#f1 #lewishamilton #mercedesf1 #redbull #fia pic.twitter.com/rQ5VjMB03V— Motorsport Exposure (@motorsportsure) November 22, 2021 レッドブルF1はメルセデスのこのリアウイングが直線スピードが向上した理由だと考えており、クリスチャン・ホーナーがF1ブラジルGPの翼端板についた“スコアマーク(擦り傷)”に注目し、抗議すると脅迫している。FIAは、F1カタールGPでリアウイングに新しい負荷テストを導入することでレッドブルF1からの疑惑に対応した。クリスチャン・ホーナーは「彼ら(FIA)がここで事実調査ミッションを導入したことを本当に嬉しく思う。予選後、彼らはウイングをテストする予定だ。リアウイングにプルダウンテストが行われ、効果的にリアウイングに一定量の負荷が追加される」とクリスチャン・ホーナーはコメント。「20キロ以上になると思う。おそらくあなたはもっと閉じると思う。ウイングを分割するとおそらく70/80キロの速度になり、段階的に増加する」新しい負荷テストはカタールで計画通りに進められ、リアウィングのメインブレードの2か所でそれぞれがそれぞれ35キログラムに引き上げられた。だが、メルセデスF1は、マシンの何の問題もなく新しい負荷テストを通過したと語る。「ウイングは堅固だった。100キロの負荷を掛けることができただろう。レッドブルは次回105キログラムを要求するだろう」レッドブルは、メルセデスが土曜日にリアウィングを交換したため、テストに合格したと主張し、その結果、W12は直線的に遅くなったと述べている。だが、メルセデスの情報筋は、その主張を完全に否定し、「交換はされていない」と主張している。