メルセデスF1のチーム代表を務めるトト・ヴォルフは、今年、ルイス・ハミルトンがぺナルティをトリガーする4基目のエンジンを使用する場合、決定はは計画的なものではなく、“自然発生的”に行われることになるだろうと語る。メルセデスF1は、ライバルであるレッドブル・ホンダに長い反応時間を与えて不必要なアドバンテージを与えないように、ルイス・ハミルトンのエンジンエンジンの情報については可能な限り伏せている。
今年の22レースのシーズンでは、ドライバーごとに3基のF1パワーユニットのみが許可され、4基目の使用は最後尾からのスタートを意味する。この厳しい要求はすでにレースの戦い方にかなり影響を及ぼしており、ルイス・ハミルトンのライバルであるマックス・フェルスタッペンを含めた3人のドライバーがF1ロシアGPでペナルティを受けた。レッドブル・ホンダF1は、F1ロシアGPの金曜日のフリー走行2回目の前にマックス・フェルスタッペンに4基目のエンジンをインストールしたことが発表された。そして、ルイス・ハミルトン側でも同じことがしなければならない場合、事前の通知はないと予想されている。「現時点では、レースごとにテストを行い、エンジンのパフォーマンスと耐久性がどのように向上するかを確認している」とメルセデスF1のチーム代表であるトト・ヴォルフは RTL に語った。「我々がパワーユニットを交換する場合、それは自然発生的に行われる。レッドブルがソチで被ったのと同じくらい多くのディスアドバンテージになるだろう」しかし、マックス・フェルスタッペンはF1ロシアGPを最後尾20番グリッドからスタートしたにもかかわらず、雨が降ったレース終盤にタイムリーにピットストップをしたことの恩恵を受けて、ルイス・ハミルトンに次ぐ2位でフィニッシュ。その結果に、勝利したハミルトンも「メガダメージリミテーション」だと嘆いた。現在、ルイス・ハミルトンは、マックス・フェルスタッペンに対してドライバーズランキングで2ポイントのリードを築いており、メルセデスはコンストラクターズランキングでレッドブル・ホンダを33ポイント上回っている。トト・ヴォルフは、エンジン状況がメルセデスF1の“頭痛の種”になっていることを認めている。バルテリ・ボッタスは過去2戦で連続してエンジンを交換してペナルティを受け、すでに5基目を投入しており、メルセデスのF1エンジンの信頼性問題が疑われている。 「現時点、今年だけでなく来年のためにも、エンジンに見つかったすべての問題を解決する必要がある」とトト・ヴォルフは語った。「パワーユニットの観点から、シーズンをどのように継続するかを検討している段階にある」「エンジンからより多くのパフォーマンスを得る方法を理解したいが、これは我々にいくつかの頭痛の種を与えている。しかし、現時点では、レースごとに考える必要がある。パフォーマンスと信頼性の適切なバランスを常に見つける必要がある」「明らかに、リタイアするようなリスクを冒すことはチャンピオンシップにとって絶対に良くないだろうし、我々もライバルも週末をゼロポイントで終える余裕はない」
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