メルセデスF1のチーム代表を務めるトト・ヴォルフは、F1グリッドには30台のマシンが必要だとし、F1チームは3台目のマシンを追加するべきだとのアイデアを改めて主張した。現在、F1グリッドは20台で構成されているが、空いているコックピットがないため、F1に到達することに苦労している若い才能で溢れかえっている。
メルセデスのフォーミュラEチャンピオンであるニック・デ・フリースもそのひとつだが、若手育成プログラムを運用しているフェラーリとアルピーヌなどでは、ジュニアドライバーのタレントが今後のキャリアに行き詰っている。そういったタレントの多くは、F1を諦めることを余儀なくされ、フォーミュラE、インディカー、耐久レースでプロのレーシングドライバーのキャリアを目指さざるを得ない状況となっている。メルセデスのF1チーム代表であるトト・ヴォルフは、1つの解決策はチームごとに3台目のマシンを導入することだと考えている。「3台目のマシンを使用して、そこにルーキーを入れなければならない可能性がある」とトト・ヴォルフは RTL にコメント。「そうすれば、突然、30台のマシンが並ぶスタートグリッドができあがる」しかし、ウィリアムズF1のチーム代表であるヨースト・カピートは、この提案にあまり熱心ではない。「今は30台に増やすことはできない。それはうまくいかないだろう」とヨースト・カピートは語る。「2台から3台のマシンに乗るのは簡単に思えるかもしれないが、信じられないほど難しい。50パーセント増える」「年間22戦または23戦でそれをどのように達成できるか私には分からない」