ニック・デ・フリースは、自分のレースキャリアの成功が、F1でのチャンスを実現するかどうかで定義されるべきではないと語る。ニック・デ・フリースは、過去数週間でF1への突破口を開きつつあったが、候補のひとつだったウィリアムズF1が、2022年のドライバーとしてアレクサンダー・アルボンを選んだことでそのひとつは塞がった。
アルファロメオF1の可能性も残っているが、3000万ユーロの資金をチームにもたらすとされている周冠宇が最有力候補に浮上し、ニック・デ・フリースの名前は候補から外れつつある。メルセデスF1のチーム代表を務めるトト・ヴォルフは、ニック・デ・フリースをF1グリッドにもたらすことに熱心だが、メルセデスにリンクしているデ・フリースとフェラーリのF1エンジンを搭載するチームとの関係もネックとなっている。今年、フォーミュラEでチャンピオンを獲得したニック・デ・フリースは、2019年に現在のF1を戦っているニコラス・ラティフィ、ミック・シューマッハ、ニキータ・マゼピンを抑えてFIA-F2のタイトルを獲得している。だが、ニック・デ・フリースは、F1のチャンスが実現しないことは大きな失望かもしれないが、それが実現しなかったとしても、自分のキャリアの成功を測定するためにバロメーターを使用すべきではないと考えている。Formula1.comのインタビューで、F1に到達できなかった場合、キャリアは失敗ということになるかと質問されたニック・デ・フリースは「絶対にそんなことはない。それが僕を絶えず苦しめることになるか? それは将来がどのように展開するか次第だ」とコメント。「F1に到達できるかもしれないけど、最終的にはそこでも成功したいと思っている。僕はただその中にいるだけではなく、その中にいるべき人としてその中にいたい。僕が言っていることが何を意味しているかはわかるよね!」「F1に到達することだけが、必ずしも僕にとって“キャリアの成功”を意味するわけではない。プロクラスですべてでレースをして勝利を競うことが重要だ」フォーミュラEに加えて、ニック・デ・フリースは今年も耐久レースに出場している。ポール・リカールで開催されたヨーロピアン・ル・マン・シリーズで優勝し、ルマン24時間レースではLMP2クラスで7位でフィニッシュした。「フォーミュラEと耐久レースは2つのまったく異なる分野であり、それらを組み合わせることは大きな喜びだ」とニック・デ・フリースは語った。そして、20代後半に入ったにも関わらず、ニック・デ・フリースとしてドライバーとしてまだ完成品ではないと考えている。「決してそうなることはない」とニック・デ・フリースは語った。「傲慢に聞こえるかもしれないので、すべてを処理できているとは言いたくないけど、どのクラスでも良い仕事ができると信じている。その仕事が何であれね」
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