メルセデスF1のチーム代表を務めるトト・ヴォルフは、F1イギリスGPでのルイス・ハミルトンとのインシデントによって、マックス・フェルスタッペンの父親とレッドブル陣営が感情的な反応をするのは“理解できる”と語る。ヨス・フェルスタッペンとトト・ヴォルフとの関係は、実際にはマックス・フェルスタッペンがジュニアカテゴリーにいた頃にまで遡るが、息子がまだ入院している間にメルセデスF1が勝利を祝ったことで「今後はもう自分に電話をかけてくる必要はない」と“絶縁宣言”をしたと f1-insider.com が報じた。
ヨス・フェルスタッペンは、それを報じたドイツ語のサイトとそのような話をしてはいないと否定している。しかし、トト・ヴォルフは、ヨス・フェルスタッペンの感情的な反応を理解していると語る。「デュエル(決闘)は非常に競争が激しい」とトト・ヴォルフは RTL に語った。「もちろん、息子が重大な事故に遭えば、父親が非常に感情的に反応することは理解している。したがって、その観点からは理解できる」「そういった感情的な側面を理解しなければならない。だが、レッドブルと我々との競争は、以前からすでに厳しいものだった」そして、トト・ヴォルフは、ルイス・ハミルトンを擁護し続けている。「レーシングドライバーは、コース上でのレースに関しては引くべきではない。つまり、自分ラインやアドバンテージをキープできる必要があり、そのためにひじを突き出すこともある」とトト・ヴォルフは説明した。トト・ヴォルフは、今回の接触の結果は悪いものになったと認めるが、マックス・フェルスタッペンとルイス・ハミルトンは「もう子供ではない」と主張する。「もちろん、衝突自体は1000の個別の画像に分解できるし、それに基づいて意見を組み立てることができる。しかし、同じくらい多くの反論がある。つまり、ルイスはマックスを半分以上抜いていて、マックスはエイペックスにターンインしてきた」と語った。「こういった場合、あなたは明確に責任を割り当てることはできない。私はそれを50-50のシナリオとして見ている」「ルイスは過去に誰かをコースから追い出したり、衝突したりするつもりはないことを証明してきた。実際、彼は疑わしい場合には自分自身を諦めて状況から一歩退き、衝突を避けてきた」ルイス・ハミルトンとメルセデスF1が、レース後のお祝いであそこまで歓喜るべきではなかったというレッドブルF1とヨス・フェルスタッペンの主張に関して、トト・ヴォルフは「もちろん、感情はここで沸騰する」と認めた。「もし、我々が反対側の立場だったら、同じようにそれを見ていただろう。だが、個人的な主張を非常に迅速に出すようなことは我々はしなかっただろうね」 トト・ヴォルフは、メルセデスF1はレース後の祝賀会を通して、マックス・フェルスタッペンが基本的に無傷で「比較的うまくやっている」ことを「常に知把握していた」と語った。「それが我々の反応をした理由だ」とトト・ヴォルフは語った。「しかし、もちろん、我々は誰もが異なる意見を持っていることを受け入れる。自身のやり方で異なる視点で伝えることができる」
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