F1F1王者メルセデスは、2020年のF1世界選手権に3億2400万ポンド(約499億円)を費やしたが、多額の費用と新型コロナウイルスによるF1界への影響にも関わらず、昨年も利益を上げている。新たに発表された財務方向によると、2020年の会計年度のメルセデスF1チームの収益は3億6,360万ポンド(約560億円)から3億5,550万ポンド(約547億円)とわずかに減少した。
この数字は、昨シーズンのレース数の減少によるF1の全体的な収益の減少を反映しているが、メルセデスはスポンサー収入が増加しており、F1からのチームへの支払いの減少は緩和されている。さらに、昨年のダイムラーの出資は2019年と比較してわずかに減少しただけであり、2,700万ポンド(約41億円)強のサポートがあった。したがって、メルセデスの収益を見れば、チームは税引き後の利益は1,360万ポンド(約21億円)であり、2019年の1,470万ポンド(約22億円)からわずかに減少に留まっている。「会社の成功は、チャンピオンシップでのパフォーマンスと、チームの財政的に持続可能な未来の達成を含む、株主によって定義された財務パラメーターを参照することによって測定される」とメルセデスF1のチーム代表を務めるトト・ヴォルフは同社の財務諸表で述べた。「2021年から新しい金融規制の導入により、F1チームは今後数年間で独立した財政的な持続可能性を達成できるようになる」メルセデスのF1撤退の噂は衰退し続けており、困難な年となった2020年におけるチームの高い収益性はF1におけるメーカーの地位を強化するだけだろう。今年始め、ダイムラーはメルセデスF1の株式保有率を減らしている。現在、株式保有率はダイムラー、トト・ヴォルフ、そして、INEOSの所有者であるジム・ラットクリフによって均等に3等分されている。「最近のシーズンでのチームの成功と並行して、メルセデスブランドの価値は2013年の319億ドル(約3兆5000億円)から2020年には493億ドル(約5兆4000億円)に成長し、F1は世界で8番目に価値のあるブランドのステータスに重要な貢献をしている」とトト・ヴォルフは付け加えた。