メルセデスF1のチーム代表を務めるトト・ヴォルフは、2020年マシンのW11のカラーリングをシルバーからブラックに切り替えることを決断するための時間は24時間しかかからなかったと明らかにした。メルセデスF1は、2020年のF1世界選手権がオーストリアで開幕する数日前にオールブラックをカラーリングを披露した。この計画は、2010年にF1復帰して以降、メルセデスF1がレースで使用してきたシルバーのアイデンティティを捨てるという決断だった。
この予想外のカラーリング変更は、人種差別と戦う6回のF1ワールドチャンピオンであるルイス・ハミルトンが導き、メルセデスのスポーツの多様性への取り組みの一環として決定された。メルセデスF1のトト・ヴォルフは、その大幅な改良がいかに短い時間で行われたのかを説明した。「ルイスと私は、シーズン開始の3週間前に、Black Lives Matter活動全体と、Instagramの投稿以外に何ができるかについて電話で話した」とトト・ヴォルフは Motorsport Week に語った。「そして、チームの全員がただ話すだけではなく行動する必要があると感じ、その会話の中でブラックのカラーリングのアイデアが生まれた」実際には、シーズンの開幕が目前に迫っていたため、土壇場でのカラーリングの変更は十分に困難だった。また、カラーリングの一新には親会社のダイムラーの責任者とチームのすべてのパートナーがコンセプトを承認しなければならなかった。「私は彼にマシン全体を塗装する必要があり、すべてのパートナーとダイムラーにそれを支持するよう説得する必要があったので、論理的にそれを実現できるかどうか確信は持ていと伝えなければならなかった」「当然ながら、契約上の義務がある。それに我々は何ヶ月もシルバーの塗装に取り組んでおり、一晩でそれを変更することは常に困難だった。特にペイントショップはシュピールベルクのためにそれを用意していなかったので、24時間で反応しなければならなかった」「我々の全てのパートナーは素晴らしかったし、オラ(ケレニウス/メルセデスCEO)は12時間以内に返事をくれた。マーケティングと一緒にチェックした結果、チーム全体とすべてのパートナーが我々を後押ししてくれた」
全文を読む