メルセデスのテクニカルディレクターを務めるジェームス・アリソンは、ホンアのF1パワーユニットが電力面で優勢性があると“結論付けなければならない”と述べた。F1ブラジルGPの予選では、マックス・フェルスタッペンがポールポジションを獲得。2番手のセバスチャン・ベッテルに0.123秒差、3番手のルイス・ハミルトンに0.191秒差をつけてトップタイムだった。
F1アメリカGP以降、フェラーリのF1エンジンが論争の的となっていたが、インテルラゴスでの予選で金曜日のアドバンテージは明らかになくなっていた。セバスチャン・ベッテルは「僕たちはフェアに負けた。ちょっとした驚きだ。レッドブル・ホンダがあれほど速いのは見たことがなかったけど、彼らはストレートで速かった。ちょっと疑わしいけどね」とコメント。セバスチャン・ベッテルの発言はジョークであるものの、ホンダの突然のパフォーマンスにライバルは頭をかきまわされている。1つの理論としては、ホンダのハイブリッド側の効率は、サンパウロの高度による影響が少ないと考えられている。ルイス・ハミルトンは「僕たちはパワーを失っていた。他のメーカーが良いエンジンを生産し始めていることはスポーツにとって明らかに素晴らしいことだけど、完全には理解できていない」と語った。F1ブラジルGPを欠席しているトト・ヴォルフに代わってチーム代表の役割をこなしているジェームス・アリソンは「我々はホンダが電力面で優位性があると結論付けなければならない」と語った。バルテリ・ボッタスも「レッドブルには高地のサーキットに適したマシンがある」と同意した。F1アメリカGPでは、レッドブルの燃料流量システムについての問い合わせに対する技術指令が発行され、フェラーリはそのタイミングでパフォーマンスを落とした。だが、レッドブルのモータースポーツアドバイザーは、それらの問い合わせはフェラーリに照準を合わせたものではないと主張する。「我々は具体的にフェラーリについて問い合わせたわけではない。2020年にむけて不利な点がないことを確認したかっただけだ」とヘルムート・マルコはコメント。「だが、突然、フェラーリのトップスピードはそれほど大きなものではなくなった。奇妙なことにね」「我々は自分たちの役割を果たした。今後はメルセデスの番だ。彼らは我々よりもそれについて詳しい」