メルセデスは、F1メキシコGPの決勝で、ルイス・ハミルトンが優勝、バルテリ・ボッタスも3位に入り、苦手としてきたメキシコでダブル表彰台を達成した。トト・ヴォルフ(チーム代表)「今日は予期せぬ勝利だったと言える。ここ数年、我々のマシンはここメキシコのコンディションに合っていなかったが、今日は良い方向に進んで嬉しく思う。勝つためにはリスクを負わなければならないのはわかっていた。それこそ我々のやったことであり、うまくいった」
「ルイスは今日、特にタイヤマネジメントの部分で信じられいような仕事をした。特に重要だったのはアンダーカットを成功させるためのアウトラップで必要なアグレッシブさ、タイヤを最後までもたせるために必要なスイッチオフの正しいバランスを見つけることだった。これはドライバーとエンジニアの間のコミュニケーションがかなり重要になる部分だ。また、ガレージのスタッフは予選後の状態からバルテリのマシンを戻そうと途方もない努力をした。彼らも本当に良い仕事をした。バリテリも強いレースをして、彼がレースでいかに自信を持っていたか、そして、実際にルイスをハードにプッシュしていた様子を見て満足している。彼らは互いから恩恵を受けている。お互いのデータを見て、2人ともチームと共に本当に成長してきた」 アンドリュー・ショブリン(トラックサイドエンジニアリングディレクター) 「ここは昨年の我々のワーストレースだった場所だ。タイヤマネジメントは最低レベルで、パワーユニットは高度に苦しんでいた。それから1年後に戻ってきて勝てたことを嬉しく思う。なぜ自分たちがその2つのエリアで弱いのかを理解するために多くの仕事がなされ、同じ過ちを2度犯さないように取り組んできた。レースでは何を期待すべきか本当にわからなかった。金曜日の夜からクルマには多くの変更を加えていたので、最初のスティントで正しい方向に進んだかどうかが判明するはずだった。今日は路面温度が上がったことがタイヤの助けになったようで、デグラデーションが少ないことが序盤にわかったため、1ストップが戦略候補に戻ってきた。ドライバーたちはタイヤを管理する素晴らしい仕事をやり遂げ、どちらもレースで本当に良いペースを見せていた。ほとんどのものが高温になっていたため、近づいて走行することができず、オーバーテイクは戦略的で成し遂げるしかなかったが、1ストップは非常にうまくいった。あのスタート位置から1位と3になれたのだから、大きな満足感を覚えている。今日は楽しいレースだった。次もタフな戦いとなるであろうオースティンを楽しみにしている」ルイス・ハミルトン(優勝)「今日は驚きの結果だ。かなり前からここでは苦戦していたし、今週末はとても難しくなるだろうと予想してここに来た。本当に守勢に立たされることになると思っていたけど、僕たちはまじめに取り組み、ハードワークを続け、最終的にすべてがまとまった。今日の最初の数コーナーはクレージーだった。スタートで芝の上に押し出され、マックスにぶつけられた。そのあとは巻き返すのが簡単ではなかった。フロアの大半がなくなったので、リアエンドが大きくふらついていたし、自分のドライビングを本当に変えなければならなかった。チームは戦略で素晴らしい仕事をしてくれた。かなり早くピットインしたので、正直、早すぎたのかもしれないと思ったけど、最終的にはうまく行った。今日はファンのために結果を出したかった。ドライバーズパレード中にも応援してくれていたので、良いパフォーマンスを見せたかった。だから、勝てたことに感謝している」バルテリ・ボッタス(3位)「昨日のクラッシュ後のマシンの状態と、6番手からスタートしたことを考えれば、今日は本当に良い一日だった。スタートは難しかったけど、そのあとはとても強力なレースができた。タイヤを労わって第1スティントをかなり延ばすことができたことでいくつかのチャンスが生まれた。セバスチャンにプレッシャーをかけようとしたけど、最終的に彼と僕との差ではオーバーテイクできなかったと思う。僕たちは結果を最大化したし、マシンを修理してくれたメカニックからレースのために素晴らしい計画を立ててくれたストラテジストまでチーム全体が結果を出した。全員が本当によい仕事をした。昨日はレッドブルとフェラーリが優勢だったけど、今年の僕たちは日曜日に本当に強い。最終的に日曜日が重要な日だ。僕たちは前戦でコンストラクターズチャンピオンシップで優勝したけど、今日の結果はこのチームがまだハングリーであることを証明している。本当に嬉しいし、今日はブラックリーとブリックスワースの全員の努力が報われた」
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