メルセデスのF1チーム代表を務めるトト・ヴォルフは、2014年にマックス・フェルスタッペンを獲得したかったが、あまりにF1への到着が早すぎたため、当時はレッドブルが提供できるものと競合できなかったと明かした。マックス・フェルスタッペンは、2014年に17歳と166日でトロロッソから史上最年少F1デビューを果たしている。
マックス・フェルスタッペンがカートからシングルシーターに移行して活躍した2013年、メルセデスもフェルスタッペンとの育成契約を試みたが、トロロッソでのF1デビューを約束したレッドブルの条件に勝るものを提供することができなかった。「まず何より、過去の少年は今では並外れた若者になっている」とトト・ヴォルフは RacingNews365 にコメント。「レッドブルでマックスは成長する時間が与えられた。トロロッソ、そして、レッドブルでも、昨年のアゼルバイジャンGPでのダニエル・リカルドとのようなミスが許された」「ほとんどのトップドライバーはこのような学習曲線を経験するが、昨年から現在までの彼のステップアップは非常に印象的だ。途中でフロントウィングのいくつかが破損しているとしてもね」」マックス・フェルスタッペンを獲得できなかったことを残念に感じているかと質問されたトト・ヴォルフは「いいや、すべてのことには理由がある。レッドブルは少年に成長するための時間を与えた。当時、我々にはジュニアのための施設も構造もなかった。メルセデスの焦点はレースに勝つこと、そして、チームとしてチャンピオンシップに勝つことだった。すべてのことが我々にとっては非常に新しいものだった」と述べた。トト・ヴォルフとヨス・フェルスタッペンは非常にオープンな関係であり、何度か接触していたことは秘密ではない。トト・ヴォルフもそれを否定はしない。「もちろん、我々全員が次のマックスを望んでいる。だが、メルセデスのジュニアトレーニングプログラムはすでに何人か成功している」「しかし、唯一無二の存在だったマックス・フェルスタッペンは我々にとってF1にあまりにも早く到着したので、準備ができていなかった」