メルセデスのF1チーム代表を務めるトト・ヴォルフは、FIAがシャルル・ルクレールにペナルティを与えなかったのは、熱狂的なフェラーリファンであるティフォシを失望されるのを恐れたためだと考えている。F1イタリアGPで優勝したシャルル・ルクレールとホイール・トゥ・ホイールのバトルを展開したルイス・ハミルトンは、ルクレールがブレーキング中に動いたことに不満を述べていた。ハミルトンはエスケープロードに逃れることを余儀なくされている。
「スチュワードは朝からご機嫌斜めだったんだろう」とルイス・ハミルトンはコメント。「何度か彼との接触を避けなければならなかった。でも、今日はそういうレースだったんだと思う」シャルル・ルクレールは、“限界ギリギリ”で自分の攻撃性を発揮していたことを認め、F1オーストリアGPでマックス・フェルスタッペンの攻撃的な走りに対してペナルティが科せられなかったことで自分のスタイルを変えたと述べた。「今日も勝てたのはオーストリアのおかげでもある。このようなレースをすることができて満足している」とシャルル・ルクレールはコメント。しかし、トト・ヴォルフは、シャルル・ルクレールの走りはペナルティが適切だったと考えている。「だが、スチュワードが5秒ペナルティを科した場合、どうなるか想像できるだろう? サーキットを去るには警察の警護が必要だ」とトト・ヴォルフは語った。だが、トト・ヴォルフは、F1レースディレクターであるマイケル・マシに対して、この件について大袈裟に騒ぎ立てるつもりはないと語る。「私の人生には、マイケル・マシやFIAと議論を始めることによってまた新たな問題を必要としないほど十分な問題がある」とトト・ヴォルフは語った。マイケル・マシは「ドライバーがコースで戦うことを許可されていることに基づいて進めた」と裁定を擁護した。「アプローチは変化しているし、結果は出ている」とマイケル・マシは述べ、“非スポーツマン的行為”を警告する黒白旗を新たに使用していることに言及した。